TBSの安住紳一郎アナがパーソナリティを務める「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ)に、キャスターの有働由美子が6月21日メッセージを送り、安住アナに“本気で噛みつく”一幕があった。
安住アナが“同業者の甘噛み”と表現する厳しめのコメントの応酬は、5月3日の放送で有働キャスターが番組にメッセージを送ったのが始まり。その後、3週連続でメールが紹介され、やりとりを続けていた。その中で、有働キャスターが7月10日から自身のラジオ番組「うどうのらじお」(ニッポン放送)をスタートすることが判明。すると14日の放送で安住アナは、「私たちの番組に興味があって聴いてくださっていたのかと思ったら、完全に偵察だもん」と不満を漏らしていた。
この発言に応える形で有働キャスターは、「先週、思いがけず安住氏の本気噛みがあったというではないですか」と切り出し、「安住氏、あれは甘噛みではなく、本気噛みです。本気噛みのときには、きちんと宣戦布告をしなければならないというのが、我々のルールのはずです」と安住アナから“甘噛み”の限度を超えた発言があったと指摘。
続けて「TBSラジオから一向にお声がかからないもので、他局のお声がけに飛びつきましたが、だからといって、偵察のために聴いていたわけではありません」と偵察発言が“本気噛み”であるとし、続けて「確かに私は安住氏の間合いと、“さて”の使い方は日本一と思っておりまして、常に勉強のため拝聴しておりますが、そんな素直な同業者の思いを、偵察なんぞという大仰なきな臭い言葉を引っ張ってくるあたりが、安住氏の心の幅の限界だと感じました」とバッサリ。
さらに有働キャスターは「噛まれたら、噛み返す、これもまた昭和生まれのアナウンサーの暗黙の了解ですので、『うどうのらじお』で愛の仕返しをさせていただこうと思っております」と自身の新番組もちゃっかり宣伝。“本気噛み”の仕返しも予告した。
安住アナは「さすがでございますね。同業者のやりとりは後攻が有利なんですよ。私、有働さんの話して、有働さんの方に点数が入るばっかり。このやりとりを続けていると俺が損するばかりだからもうやめます」と“偵察”という意地悪な言葉を使ったことを素直に詫びつつも、このバトルから降りることを宣言した。
「放送を聞いたリスナーからは、《2人の甘噛み最高です!》《局を超えた2人の噛み合いも聞いてみたい》と、今後も2人のやりとりを望む声が相次ぎました。安住アナはこれまで『有働さんはラジオをやるべきでしょうね』とパーソナリティとして先輩風を吹かせていたところ、水面下では有働アナの新番組の話が進んでいた。ネットでも話題になっている今回のバトルが、結果的に有働キャスターの新番組の宣伝になっていたとは、安住アナより有働キャスターの方が一枚上手だったということですね」(芸能記者)
局アナとして異例の出世を遂げている安住アナだが、今回ばかりはフリーランスのしたたかさにしてやられたようだ。
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