昨年9月末で関ジャニ∞を脱退した錦戸亮が、4月25日に発売された雑誌「GQ」6月号で、グループ時代にメンバーとの間で温度差があったことを激白した。錦戸は、18年にひと足先にグループとジャニーズ事務所を辞めた渋谷すばると肩を並べるメインボーカリスト。高まる音楽志向が、残った5人と合わなかったようだ。
ところが、ギター兼ボーカリストの安田章大、ベース兼ボーカリストの丸山隆平も楽器スキルは決して低いわけではない。関ジャニといえば、浪速発のコミカルグループのイメージが濃いが、音楽においては安田と丸山も、渋谷、錦戸に負けない熱気と向上心の持ち主だ。
「丸山は、ベース愛好者にとってバイブルといわれる雑誌『ベース・マガジン』の17年8月号の表紙を飾っています。中面カラーと表紙を飾ったのはジャニーズタレントでは初。昨年3月号の同誌では、デビュー10周年を記念したOKAMOTO’Sのハマ・オカモトと対談。同じベースシストとして、熱いトークを展開しています」(芸能ライター)
オカモトは、ダウンタウン・浜田雅功とタレントの小川菜摘夫婦の長男。中学1年でベースをはじめ、弱冠22歳でアメリカの老舗楽器メーカー・Fender社と日本人で初めてエンドースメント契約を交わした日本屈指のベーシスト。丸山とは、同じ楽器を操る者として公私ともに親しい。
「丸山と安田は前身の関西ジャニーズJr.時代、『V.WEST』(ファイブウエスト)というバンドを組んでいました。関ジャニの初期メンバーだった内博貴と、すでに退所している2人との5人組。2001年には地元の関西で単独コンサートを開き、7月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演しています。このことからもわかるように、2人とも音楽志向は強いのです」(前出・芸能ライター)
2人のメンバーの退所ののち、大倉忠義が加入。関ジャニの源流ができた。
丸山は、Jr.時代からベースの練習を夢中で重ねてきた努力家。収集したベースギターは、50本を超えているという。
バラエティで見せる“いじられキャラ”とは程遠い、実は高い音楽性を持っていた丸山。それは錦戸亮に伝わることはなかったようだ。
(北村ともこ)