感染症や自然災害など、さまざまな“もしも”への対応力が求められるようになった昨今。みなさんは「地震」への対策をどのように行っていますか?
ソフトウェアおよび関連サービスの企画と開発、提供を行っているジャストシステムが2020年6月、20~69歳の男女1,000名を対象に実施した『新型コロナウイルスと地震対策に関する実態調査』によると、「自宅で何らかの地震対策を行っている人」は43.7%で、地震対策を行っている人のうち「新型コロナウイルスの流行により地震対策について意識が高まった」と回答した人(「やや高まった」・「高まった」の合計)は46.6%だったそう。日頃から地震対策の意識がある人の半数程度が、コロナ禍によって改めて意識を高め、自宅の災害対策を見直しているようです。
また、地震対策を行っている人にその内容を尋ねたところ(複数回答可)、多く寄せられたのが「非常食や飲料水の備蓄」(64.8%)、「家具の転倒防止対策」(57.7%)、「非常用持ち出し袋・リュックの用意」(51.5%)などだったそう。地震対策として一般的に挙げられる基本的なことばかりですが、今回の調査対象の約半数が地震対策を行っていないと考えると、もしもの事態に大きな差が生まれそうです。
さらに、同調査で「地震時、3密になりそうな場所に行かなくてすむように準備している」と回答した人は37.0%。その内容は、「食料品の備蓄」(58.0%)や「飲料の備蓄」(55.4%)、「マスクの購入」(42.0%)などが多く寄せられたとか。コロナ禍を受けて災害対策の内容を大きく見直した人も少なくない中、避難しなくても済む状況の場合は自宅待機のまま生活が送れる工夫を取り入れているようです。
一人ひとりが“もしも”の事態を想定してできる対策を取り入れることで、災害時に慌てずに行動しやすくなるだけでなく、コロナ対策も視野に入れた生活を送れそうですね。地震対策に意識が向いていなかったという場合は、ご自身の命を守る行動について考え、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)