タレントのヒロミが8月16日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に指原莉乃の代役として急遽出演。その経緯を説明している。
この日の収録に参加する予定だった指原が体調不良により欠席。代打として出演したヒロミは収録開始の3時間前に連絡を受けたとし、MCの東野幸治が「ヒロミさんは今日の午前中にブッキング?」と質問すると、ヒロミは「午前中じゃないです。(午後)1時です」と訂正。「13時に電話がかかってきて、『どうしますか? 15時45分入りです』」との打診があったと説明し、「僕、その時、船の上ですよ」と山梨県に滞在していたという。
当初ヒロミは「無理だろ、それ」と突然すぎるオファーに難色を示していた。しかし、番組の顔であるダウンタウンの松本人志が夏休みで収録を欠席する上、指原が体調不良に陥ってしまったとの事情を知らされると、最終的には「急いで船しまって、明日マネージャーが迎えに来る予定で車も無かったから、山梨に置いてある車、山梨ナンバーで(駆けつけた)」とフジテレビ直行までの経緯を明かした。
「このご時世では、撮影当日でも体調不良のタレントをスタジオに呼び出すようなマネは許されず、今後もこうしたケースは増えるかもしれませんね。とはいえ、撮影前の細かな打ち合わせをせずとも『ワイドナショー』の収録をこなせて、なおかつ松本や指原の不在を埋められるほどの存在というのは決して多くはないでしょう。ネットでは、収録の入り時間まで3時間を切っている中、船の上からフジテレビまで駆けつけたヒロミのフットワークの軽さに対し、『こういうピンチな時に駆けつけて仕事をこなすって、できる人だなーと思いました』『連絡から3時間もしないでフジテレビ到着ってすげぇな』との賛辞が相次いでいます。また、『非常時に代役を頼まれるのは、各所から信頼されている証』と、ヒロミの人望の厚さが故の“無茶振り”だったという指摘もありましたね」(テレビ誌ライター)
ヒロミは2019年2月にビジネスメディア「ダイヤモンド・オンライン」からの取材に応じた際、小休止期間を経て復帰した芸能界での人気ぶりについて、「全然、(肩の)力入ってないですよ。だって、そのまま(芸能界の仕事が)無くなったって全然いいんですもん。だからすごく楽しんでできています」とコメント。また、「ある程度の年齢にもなって、自分に対してそんなに欲が無くなったのと、多少、人の為にやってあげられるようになったかな」とも話しており、かつて“タメ口”で大先輩の逆鱗に触れたり、後輩へのオラオラ系な態度が問題視された頃とは、仕事へのアプローチの仕方を大転換させたようだ。仲間の不在を聞くや否や、船上からフジテレビへと直行した“男気出演”は、まさにその言葉を証明するエピソードとなった。
(木村慎吾)