「三浦春馬さん、本当に申し訳ありませんでした」
俳優・勝村政信が発表したこの謝罪文を、いちばん悲しんでいるのは天国の三浦春馬さんなのではないだろうか。
19年の舞台「罪と罰」で三浦さんと共演した仲間たちが7月31日に開いた追悼会。その様子が、店関係者のSNSに投稿されると、たちまち勝村政信への猛批判が吹き荒れた。
会での勝村の笑顔の写真や、寄せ書きに書かれた《でかちんくんへ 愛してるよ 永遠に》というメッセージが不適切であるとして、「あまりにも不謹慎」「どういう神経をしているのか」「勝村の人間性を疑う」など、まさに日本中が勝村バッシング一色になったのだ。
この騒動に対し勝村は8月22日、所属事務所の公式サイトに謝罪文を掲載。互いに「カッチン」「デカチン」と呼び合っていた愛称を寄せ書きに使い、その文字面によって多くの人を不快にさせたことを長文で詫びた。
■三浦さんとの関係性を知っていたのか
だが、三浦さんが兄のように慕っていたという勝村は、ここまでの責めを負うほどの“罪”を犯したのだろうか。
「勝村さんと三浦さんは年齢差を超えた信頼関係がありました。完璧主義の三浦さんが壁にぶつかったとき、アドバイスしていたのが勝村さんです。『罪と罰』の稽古中に、表現の多様性を教えたのが勝村さんだった。三浦さんは、その助言に感銘を受け、演技への向き合い方が変わったと話していました。そんな恩人で兄貴分とも言える勝村さんが、顔の見えない誰かに向かって謝っている状況に、泉下の三浦さんはきっと胸を痛めているのではないでしょうか」(芸能記者)
もちろん、コロナ禍で皆が自粛している最中の7月下旬に集会したという点においては批判されても致し方ない。また、深く考えずにSNSへの写真掲載を了承したという落ち度もあるだろう。ただし、これも裏を返せば勝村の気さくさとも言える。
会ったこともない人から多くの批判を浴びせられ、仲の良かった後輩のことで不特定多数の人への謝罪に追い込まれるという不条理。勝村のネットリテラシーがあと少し高ければ、と残念でならない。
(編集部)