コロナ禍による新しい生活様式は、大人だけでなく子どもたちにも大きな変化をもたらしているようです。子どもの年齢や環境によって状況は異なると思いますが、皆さんはコロナ禍の子育てをどのように感じていますか?
近視予防フォーラムが2020年6月、小中学生の子どもを持つ20~50代の保護者1,000人(父親・母親各500人)を対象に実施した『新型コロナウイルスによって変化した子どもの生活実態』調査によると、1年前と比べて小中学生の86.3%が「自宅で過ごす時間」が増加し、67.1%が「屋外で遊ぶ時間」が減少したことが分かったそう。
また、外遊び時間は1日平均35.4分と、1年前(61.1分)と比べて4割以上短くなり、PCやスマートフォンなどの視聴時間は1日平均約80分と、1年前より20分長くなっていました。「外遊び時間が減る小中学生の新しい生活様式で保護者が心配すること」としては、小中学生の「運動不足」(79.6%)、「体力の低下」(76.4%)と並んで、「視力低下」(70.6%)や「太陽に当たる時間が短くなる」(61.9%)などが多く挙げられています。
おうち時間の増加に伴う運動量や太陽を浴びる時間(機会)の減少、PCやスマートフォンなどの視聴時間の増加による視力低下などが不安視されている様子がうかがえます。
上記のような健康面の不安に加え、同世代の子ども同士のリアルなコミュニケーション不足や異世代の人との交流不足、屋外での経験不足なども気になるところではないでしょうか。スマホやタブレット、パソコン操作などのスキルアップが期待できる反面、人と人との繋がりや対面でのコミュニケーション、外で思いっきり遊ぶ体験などは時期をみて、工夫して取り組んでいきたい課題かもしれません。
今を生きる子どもたちのためにできることは何か、親として考えさせられる局面に立っているのかもしれませんね。
(Nao Kiyota)