ワンチャンあるでしょ!という声が冗談じゃなく上がってるとか。
スペインリーグ「バルセロナ」に所属するリオネル・メッシ選手が、監督と決裂してクラブに退団の意向を伝えたというニュースが駆け巡った。「メッシはどこへ?」「どこが取れるの?」と世界中のサッカーファンから意見が飛び交っている。わが国では、メッシのかつての盟友だったイニエスタを獲得した実績のあるヴィッセル神戸入りを議論する人たちも続出。以前ならギャグレベルだったこの話も「ワンチャンある」「冷静に見てありえる」とお祭り状態だとか。
「実は地元のバルセロナでは、メッシ退団に反対するファンがスタジアムへ押しかけ上層部の辞任を要求する騒ぎになっています。バルセロナをもってしても、もはやクラブを超えた存在と言わざるを得ませんが、本人が退団の意向を示したわけなので移籍先を探すことになりそう。とはいっても日本円にして数百億にも及ぶ移籍金と100億を超える年俸を払えるクラブは限られます。それにメッシを獲得する=DFがかなり強固なチームでないといけません。なぜなら、メッシがディフェンスをしないことは織り込み済みですから、メッシが3点取っても5点取られるようなチームでは意味がないわけです。それもあって、たとえ資金があっても獲得に二の足を踏むクラブもあるはず、というのが大方の意見ですね。現在、ネット上で最有力とされているがプレミアリーグの金満クラブ『マンチェスターシティ』とフランスリーグのこれも大金持ちの『PSG(パリサンジェルマン)』のようですが、地元ジャーナリストのビセンテ・アスピタルテ氏はもう一つの選択肢として、メジャーリーグサッカーの『LAギャラクシー』、カタールの『アル・サッド』、そして『ヴィッセル神戸』のような格下のチームで引退までプレーする可能性に言及しているのです。ですから、ファンの盛り上がりも空騒ぎじゃないかもしれないんです」(スポーツ誌ライター)
ネット上でも「三木セロナと呼ばれてること知らないの?」「メッシに楽天モバイルの宣伝させたら一発回収」「イニエスタの獲得でメッシまで引っ張ってきたら凄い」「Jリーグなら5点取られてのメッシが6点取るから」「ユニフォームを国民が全員が買うよ」とお祭りモード。一方で「プライドが許さないはず」「50歳になったら来るかも」「ふつうにシティでしょ」「とか言いながら残留なんだから」と冷静な見立ても。
33歳になった今でも世界の一流DFたちを翻弄するメッシの神テクニック。それがもしも日本のピッチで見られたら…たとえ何番目かの候補でも、そんな夢物語が真顔で語られることになったのは、やっぱり時代が変わったということなのかも。
(飯野さつき)