マスクが手放せない今、マスクの下のお肌が荒れる、ニキビができた、なんて悩んでいませんか?
「マスクのような物理的な刺激によって肌が炎症を起こすと、悪玉菌が増えやすくなる」と皮膚科医の慶田朋子さんは話します。肌に菌?しかも“悪い菌”とかもあるの?と、疑問に思うかもしれません。実は、肌には300種類もの常在菌が存在していて、肌を美しく健やかに保つ“美肌菌”、肌に悪影響を及ぼす“悪玉菌”、影響を与えない“日和見菌”がいるのです。
日頃からマスクの刺激にさらされた肌に炎症が起きることで、肌荒れやニキビが生じます。さらに、悪玉菌が増殖するなんてゾッとしますよね。対策は、まずはマスクの物理的な刺激をできるだけ減らすこと。慶田さんによると、「マスクを選ぶならば、肌に触れる面にシルク、柔らかなガーゼ、シルキーな化学繊維など、滑らかな布を使ったもののほうが好ましい」そうです。
また、他の対策として、可能なときはマスクを極力外し、日中1回はマスク着用部の汗や汚れを水で洗い流して、保湿クリームや乳液を塗ることを習慣づけると、悪玉菌の増殖を防ぐことにつながるそうですよ。
さらに、「美肌菌は潤い豊かな角層で増え、外的な刺激に強いバリアを作ってくれます。ですから、普段から美肌菌を育成する“しっかり保湿するケア”が大事です。スキンケア化粧品については、菌に栄養を与えて保湿する成分の含まれた、“美肌菌を育てる”ことをコンセプトにした化粧水・乳液を使ってみましょう」(慶田さん)
マスクによる肌荒れが気になるなら、ぜひ日頃から美肌菌育成を意識してみてくださいね。