動物写真家の岩合光昭氏が、40年に渡り撮り続けている被写体がいる。それがネコ。世界各国のネコたちを、ネコの目線で捉えた番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」(NHK BSプレミアム)は、ネコ好きなら知らない者はいないというほど人気なのだそうだ。
番組DVDはもちろんのこと、番組と同時に撮影されたネコたちの写真を収めた写真集「岩合光昭の世界ネコ歩き」(クレヴィス刊)や、全国各地で開催されている同名の写真展もすこぶる好評で、7月25日からは渋谷ヒカリエにて「岩合光昭写真展『ふるさとのねこ』」が開催される(~8月31日)。
「アメリカ・インディアナ大学メディア学部のジェシカ・ガル・マイリック准教授は6月、ネコ動画を観ると元気が出て、ネガティブな感情がなくなることから、『仕事をさぼってネコ動画を観ると感情面でのプラスの効果があるため、その後の仕事がはかどる』との論文を心理学の学術雑誌『Computers in Human Behavior』に発表しました。14年にYouTubeにアップされたネコ動画はおよそ200万本で、視聴回数は合計およそ260億回だったとか。岩合氏の撮るネコの躍動感や臨場感もさることながら、こんなことも人気の理由の一つかもしれません」(広告代理店関係者)
お仕事中、ネコ動画に向かって「いいコだね~」と、思わず声をかけてしまっても、「仕事の能率を上げるためです」と、言い張れる日が来ることを願いたい。