人気声優の鬼頭明里が9月7日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ)にて、場の雰囲気を一瞬で覆してみせる芸達者ぶりを披露した。
鬼頭は大人気マンガ「鬼滅の刃」のアニメ版で、主人公の妹・竈門禰豆子の声を担当。番組では禰豆子役オーディションの内容や、収録時の口の開け方といった当人しか知らない裏情報を披露し、鬼滅ファンやアニメ好きを大いに沸かせた。
「禰豆子は鬼になってしまうため、人間を噛まないように常に竹をくわえているのが特徴。鬼頭が『私、しゃべってないんですよ。うなっているだけ』と説明すると、司会の上田晋也は『何パターンくらいの唸り声をやった感じ?』と、ファンも気になる質問を訊ねました。ここで鬼頭はゲーム収録を例に挙げ、他のキャラクターを担当する声優は『えい、ヤー、とう』といったバリエーションに加えて、攻撃時などには声の大・中・小があると説明。するとなぜか、レギュラーの原田泰造が声の演技で喜怒哀楽を表現するという流れになったのです」(テレビ誌ライター)
「しゃべくり007」ではおなじみの脱線パターンだが、泰三は実家の親に喜怒哀楽を伝えるという演技に挑戦。「やったよ俺、認められたよ、世間にだよ!」という謎のセリフを繰り出し、鬼頭による様々な声に聞きほれたいと期待する視聴者をイラっとさせた。すると堀内健は「鬼頭ちゃんできる?自分のセリフで」と促し、これに鬼頭は「お母さん、認められたよ、世間に!」と泰三のセリフをまるパクリ。この機転にスタジオは大爆笑に包まれ、同じセリフでもまったく違って聞こえるという実力も示してみせたのである。
「その後も鬼頭は妹キャラや厳しい先生、お姉さんなど様々な声を即興で披露。『これ、お釣りです…』と艶っぽいコンビニ店員を演じると、お株を取られたはずの泰三も思わず『天才だよ!』と絶賛していました。アニメ業界では《困ったら鬼頭さん》と言われるほどにどんな役でも器用にこなす実力を、短い時間で示して見せたのはさすがでしたね」(前出・テレビ誌ライター)
放送後にはツイッターのトレンド入りも果たしていた鬼頭。声優でここまでバラエティにハマるキャラは実に貴重ではないだろうか。
(白根麻子)