9月20日に自身が30歳になった節目としてアニバーサリーブック「やぎら本」を発売した柳楽優弥。14歳の時、2004年公開の映画「誰も知らない」で衝撃のデビューを果たし早16年。9月16日放送の「TOKIOカケル」(フジテレビ系)出演時には、ジャニーズ事務所に履歴書を送り書類審査を通過していたものの、「(合格)通知が来たのが1年後とかで、その時には今の事務所に入って、ちょっと仕事が決まっていたので」と、すでに「誰も知らない」の撮影に入っていたことを明かし話題になっている。
また、8月15日に放送された終戦75周年としてのスペシャルドラマ「太陽の子」(NHK)では、第二次世界大戦下で核エネルギーを研究した科学者・石村修を好演。7月18日に亡くなった三浦春馬さんが柳楽演じる修の弟で陸軍下士官の裕之を演じ、肺を病み前線で戦えず自暴自棄になって海へと入水。修(柳楽)が裕之(三浦さん)を海の中から引き揚げ、子犬をなでるような優しいビンタをする名シーンが視聴者の胸を打った。
「裕之はその後、前線で命を散らすことになるのですが、柳楽が三浦さんを見送る演技をしたのは『太陽の子』で2度目。2018年公開の映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』でも三浦さんを見送っているんです。柳楽演じる土方十四郎と三浦さん演じる伊東鴨太郎は決闘を繰り広げ、鴨太郎は『ありがとう』と言い残して十四郎の腕の中で息絶える。コメディ映画でありながら泣ける名シーンでした。三浦さんと同じく幼い頃から芸能界で活躍し、誕生日も10日しか違わない柳楽にとって、三浦さんの死の重さは計り知れないことでしょう」(女性誌記者)
テレビドラマ版とは異なる視点から描かれた映画版が来年公開予定の「太陽の子」。8月8日放送の「土曜スタジオパーク」(NHK)では生前の三浦さんが出演するVTRがオンエア。撮影中での柳楽との思い出としてビンタされるシーンを挙げ「どうしても柳楽くんの優しさが出てしまって、子犬をなでるような芝居になってしまったのは印象的でした」と笑顔で言及。
スタジオに生出演していた柳楽は目元と鼻先を真っ赤に染め、「そうですね、今、春馬くんがおっしゃっていたビンタをする‥‥前日すごい長い間リハーサルをして、1発しかできない撮影だったので、朝日を狙って。修はビンタをするキャラクターではないと監督と話していて‥‥春馬くんが思ってたのは知らなくて、ごめんね。犬をなでるように‥‥やさしくなっちゃったかな」と涙をこらえながら謝罪したのだった。
この悲しみを踏み越えて、柳楽にはさらに素敵な俳優になってほしいものだ。