お笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶが9月26日に生放送された「お笑いの日」(TBS系)に出演。打ち合わせとは異なる歌詞のラップを披露し、共演者と視聴者の度肝を抜いている。
久保田が出演したのはM-1を制した得意の漫才ではなく、HIPHOPユニット「Creepy Nuts」らと登場した“リズムネタ”部門。そうした不満も蓄積していたのか、いざ久保田のパートになると、テロップで表示されたラップの歌詞とは全く異なる即興のラップを披露し、共演者を驚かせた。
久保田が即興で歌い上げた歌詞は、〈今日は9時に入り5時間待ち、楽屋で待つ、煎餅1枚に水1本〉〈俺らのことジジイと思ってんじゃねぇよ〉〈ここのスタッフマジで全員パッパラパー〉〈とりあえず俺日本一の漫才師なんだからネタ出させろや〉などと番組スタッフに対して毒づくもの。さらに〈また第七世代使ってやがるよ〉〈第七世代の本当の意味知ってるか?〉〈第七世代は犯罪者軍団〉とも言い放ち、テンポよく過激な歌詞をリズムに乗せてみせた。
ラップ終了後、このパートで共演したお笑いコンビ・かみなりの石田たくみは「字幕と全然違うじゃねーか!」「とんでもねぇこと言ったな! 生放送ならではだな!」と久保田にツッコミ。また、総合MCのダウンタウン・松本人志も「コイツ、またほんまにやりやがったな」と“生放送”で再三にわたってトラブルを起こしてきた久保田の危険なアドリブに肝を冷やしたようだ。
「久保田が最も得意とする、売れている後輩に対する“ボヤキ芸”は健在。しかも、今回は出演する番組の制作サイドを“全員パッパラパー”と揶揄する打ち合わせ無視の歌詞を披露し、スタジオは大盛り上がりしました。また、SNSでも久保田のラップに対する高評価が大半を占め、『久保田さんが事前に用意した歌詞と全然違うラップかましてる! めっちゃテンション上がりました!』『久保田さんのラップ、めちゃくちゃカッコよすぎた』『実はラップの能力高い久保田さん』『即興ラップうま』などといった声がズラリ。“第七世代は犯罪者軍団”との過激なフレーズについても『今日も“あたおか”で安心したわ』『これが久保田の真骨頂でしょ』との後押しがあり、真の意味でのフリースタイルだったといえますね」(芸能記者)
なお、久保田は放送当日のツイッターで「生放送見た関係者の方からマネージャーに連絡あり仕事が決まりました」と、新規の仕事につながったことを報告。
2017年度のM-1グランプリを制するも、その翌年には同大会の審査員を務める上沼恵美子への暴言騒動で、世間から大きな非難を浴びていた久保田。それでも自らのスタイルを曲げることはせず、コツコツとボヤき続けてきた努力が徐々に報われ始めているといえそうだ。
(木村慎吾)