あなたは、苦手な人がどのくらいいますか? 職場の何人かが脳裏に浮かんだ人もいるのではないでしょうか。多くの時間を過ごす職場に苦手な人がいるままでは、毎日の楽しさも半減してしまうもの。そこで、苦手な人への対処法を紹介していきましょう。
■自分の中の理想をコントロールする
目の前の人間関係の問題を意識したとき、あなたは「この上司とはうまくいかないな……」と、ネガティブ思考で終わらせていないでしょうか。産業カウンセラーである片桐あいさんの著書「究極の人間関係改善術 職場の『苦手な人』を最強の味方に変える方法」(PHP研究所刊)では、目の前の人間関係の問題を解決するために、“5つのワーク”を推奨しています。
その1つが「自分の中の『理想』をコントロールする」ということ。まずは、自分の当たり前や思い込みを相手に要求したり押し付けたりしていないかを自分自身に問いかけ、仕事を共に進める相手ならば「仕事を進めるうえで必要なことは何なのか」「どうやったら仕事を進めやすいか」を考え直すとよいと書かれています。
■苦手な人の情報を仕入れる
心理カウンセラーである下園壮太さんの著書「プチ認知療法で『デカうつ』を『ミニうつ』にしちゃうノート」(秀和システム刊)には、苦手な上司や同僚などがいれば、思い切ってその人の情報を集めてみるといいと書かれています。対人恐怖のほとんどの場合が、情報不足による「一人ぎくしゃく」だからなんだそう。
その人の抱えている仕事、どのくらい忙しいのか、厳しい態度は自分だけに向けられているものなのか、何時に出勤して何時に帰宅するのかなど何でもよいので、とにかく観察すること。苦手な人の背景が分かると、だんだんと怖くなくなって対処法もみえてくるそうですよ。
苦手な人がいるならネガティブで終わらせずに、あえて見たくないものをしっかり見るというのがポイントといえそうです。