人気女優が次々と離脱しているオスカープロモーションにてまた一人、新たな退所者が発生だ。モデルでタレントの森泉が10月20日、インスタグラムにて「長年お世話になった事務所を退社しました」と報告したもの。今後は芸能事務所の株式会社ウォークゼロ所属することも発表。「おしゃれイズム」や「幸せ!ボンビーガール 」(いずれも日本テレビ系)といったレギュラー番組を持つ人気者の離脱に、オスカーの先行きを案ずる声も高まっているようだ。
「オスカーからは米倉涼子や忽那汐里、岡田結実や堀田茜など、テレビや映画で活躍してきた女優が続々と退社。残留組には上戸彩や武井咲らに加え、小芝風花や高橋ひかるといった若手もいるものの、かつて《オスカー軍団》と称されたほどの多士済々ぶりは感じられません。これで稼ぎ頭と言われる藤田ニコルまで退社するような事態になれば、芸能界における存在感は相当小さくなるかもしれません」(芸能ライター)
そんな状況にも関わらず、当のオスカーでは去る者を追わずとばかり、さほどの危機感が伝わってこないという。なぜなのか?
「世間ではオスカーを大手芸能事務所として認識していますが、同社の祖業はモデルエージェンシーであり、今でも6000名超の所属モデルを誇る日本最大のモデル事務所です。業界団体の『一般社団法人 日本モデルエージェンシー協会』では同社の古賀誠一会長が最高顧問を務めており、実務を担当する理事も派遣。このモデル部門が盤石である限り、オスカーの屋台骨が揺らぐことはないでしょう」(前出・芸能ライター)
世間から見ればほぼ同じ業種に見える芸能事務所とモデル事務所だが、両者は法的に異なる位置づけの業態だという。
「芸能事務所は誰でも自由に始めることができ、俗に『電話一本と机一つで始められる』と言われるほど。なかには社長と所属タレント1名だけという小所帯すらあります。それに対してモデル事務所は職業安定法で定められた『有料職業紹介事業者』であり、オスカーを含めたモデル事務所スタッフの名刺には『厚生労働大臣認可』という文言と共に許可番号が記されています。また運営には独自のノウハウが必要ですし、広告業界やファッション業界とのパイプも重要。そういった業態ゆえに業界最大手のオスカーは極端な話、所属女優がゼロになってもモデル事務所として経営を続けていけることでしょう」(前出・芸能ライター)
同社ではモデルの中から女優やタレントとして芽の出そうな人材を抜てきし、芸能部門に所属替えするという仕組みを採っている。いわば自前で女優の発掘や育成を行っているようなものだ。果たして今後、その中から米倉や森クラスの人気者は輩出されるのだろうか。
(白根麻子)