最近は田舎暮らしや地方移住などがブーム! でも、地域や気候によって「肌荒れ」のリスクが異なるのをご存知でしょうか?
資生堂が行った研究によると、寒暖差によって肌のバリア・保湿機能に重要な酵素のひとつである「カスパーゼ14」が減少し、肌荒れの原因となることが分かっているそうです。地方に移住したはよいものの、都内で暮らしているときより「肌荒れを起こしやすくなった」なんてことは避けたいですよね。では、全国で最も肌荒れしやすい都道府県はどこなのでしょうか。
■寒暖差が最も高いのは北海道…でも関東も油断は禁物!
資生堂ジャパンと日本気象協会が発表した『寒暖差肌荒れ注意度 全国ランキング』によると、1位は北海道、2位は群馬、3位は山梨でした。
北海道は、1週間の積算、前日差、屋内外気温差の3つの分野で寒暖差が1位に。秋~冬にかけて全国で最も早く、かつ急速に気温が下がり、気温差が大きくなるそうです。
群馬や山梨などの関東エリアも要注意! 群馬は複雑な地形や冬のからっ風などが影響し、山梨は盆地のために冬は乾燥、温まりやすく冷えやすいため、昼夜の気温差が大きく出るようです。
ちなみに、東京は24位でしたが、解析対象期間中の半分近くで湿度が低く、1日の気温差が10℃を超える日もあったため、注意が必要な地域だそう! 油断は禁物ですね。
■保湿はたっぷり。スキンケアの基本をおさらい!
地方に移住しても関東エリアに住み続けても、冬はとくに寒暖差に気を付けて、肌をしっかりとケアしたいものです。そこで、スキンケアの基本をおさらいしておきましょう。
洗顔の後、「化粧水をたっぷりつけて乳液などの“油分でフタ”をするとよい」とよくいわれますが、皮膚科医である吉木伸子さんの著書「いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木メソッドで美肌になる!」(西東社刊)によると、実は肌の潤いを守るのは油分のフタではなく、セラミドなどの保湿成分であることが分かってきているのだとか。
つまり、スキンケアのポイントは、セラミドなどの保湿成分の入った美容液を使うことにあるというわけです。しっかりした保湿力を期待する人はセラミド、乾燥が軽度の人はヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどが入っているものでもいいそうですよ。
この冬、しっかりとスキンケアで保湿をして、寒暖差や乾燥から肌を守りましょう。