歌舞伎俳優の尾上右近が10月29日に放送された「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演し、自身の顔にコンプレックスを持っていることを明かした。
番組はこの日、「キテレツ芸能人 ○○から抜け出せない」というテーマでトークを展開。お笑いコンビ・ハライチの澤部佑は「まっすぐしてたい」と、睡眠中ずっと寝返りも打たずに仰向けの姿勢で寝ていることを明かし、松本に「棺桶的な…」と呆れられた。
澤部は続けて、身じろぎもせずに寝るという習性のため、中学生の頃、死んだのかと心配した母親に爆睡中たたき起こされたエピソードを披露。すると右近は、澤部とは逆にずっと横向きで寝ていたことを告白。そのため「赤ちゃんの時にどんどん顔の幅が狭くなって…」と驚きのエピソードを明かし、それが今もコンプレックスになっているというのだ。
そのため右近は「歌舞伎の先輩にもイジられていて、(市川)猿之助兄さんって澤瀉屋(おもだかや)っていう屋号なんですけど、僕は顔が細長いんで“面長屋”って言われてるんですよ」とぶっちゃけ、ダウンタウンのふたりを苦笑させた。右近は続けて「ホントいやなんですよ、俺“音羽屋”だし!そのうち(劇場で観客から)面長屋って言われちゃうんじゃないかって…」と嘆いてみせた。
「右近さんは細面で優しそうな雰囲気のイケメンですが、そこにコンプレックスを持つのは歌舞伎の特殊な事情が影響しているようです。というのも歌舞伎では顔に隈取りを施しますし、表情で演技する部分が大切ですからね。舞台上で映えるためには、顔が大きい方が良いという理由から、右近さんは自身の小顔を気にしているのかも知れません」(エンタメ誌ライター)
こうした理由から右近は「今では僕も絶対にまっすぐ、仰向けの状態で寝ます。絶対に寝返りを打たないように。これ以上顔の幅を狭くしたくない」と、澤部と同じ習慣を心がけているようだ。
なるほど、ずっと仰向けに寝て育った澤部の大きな顔は、歌舞伎役者向きなのかもしれない。
(石見剣)