「この愛、激しすぎて止まらない…ノンストップでドロキュン劇場!」のキャッチフレーズで話題の深夜ドラマ「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)。そのキャッチ通り、ドロッドロの憎愛劇が、回を追うごとに視聴者をクギ付けにしている。
倉科カナ演じる、主人公・池内光は、三浦翔平演じる奥川康太と婚約しているが、康太を溺愛する母・美佐(榊原郁恵)からキツク当たられ歓迎されていない。
実は光は、突然自分から離れた恋人・森山信(大谷亮平)を忘れられないでいた。その森山が既婚者として再び現れる。森山は、自分を襲おうとした暴行魔から身を挺して救い、足が不自由になってしまった水野美紀演じる蘭と、責任を取る形で結婚していたのだ‥‥。
この物語にテレビ誌のライターは「かつての大映ドラマを思い出す」という。
「堀ちえみ主演で一世を風靡し、最終回の平均視聴率が26.8%だった『スチュワーデス物語』(TBS系)を彷彿とさせますね。同作で水野演じる蘭の役に当たるのが、今や2時間ドラマの女王・片平なぎさ。ピアニストを目指す新藤真理子(片平)は、堀たちの憧れの教官・村沢浩(風間杜夫)とスキー旅行に出かけ、両手の指を失います。その責任を負って村沢は新藤と婚約するのですが、嫉妬心の強い新藤に嫌気がさしてくる。その度に『ひ~ろ~し~』と、義手となった手を見せて村沢の罪悪感を呼び覚まします。蘭もケガをした足を信に見せつけ『動かなくなった(足の)指をしゃぶれ!』などと言う。このホラーともコントとも思える過剰な演技を見て、片平を思い出した人は少なくないと思う」
一時は女優業を干されていたとも言われる水野だが、今や再び売れっ子に。ゆくゆくは“平成の片平なぎさ”として、2時間ドラマの女王になるかも?