3月29日から始まるフィギュアスケート世界選手権。女子のエース、宮原知子選手が欠場となり、平昌五輪の出場3枠に暗雲が立ち込める日本にあって、大きな期待を集めているのが三原舞依選手だ。
「3月18日更新のシーズンランキングでは、三原選手は5位。2月の四大陸選手権での初出場初優勝が自信となり、勢いに乗っているはず。表彰台も狙えるのではないでしょうか」(女性誌記者)
そんな日本勢に立ちはだかるのが、アニメ好きで日本好きということもあり、日本でも人気があるロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手。指導をするエテリ・トゥトベリーゼコーチはそのクールな雰囲気から「氷の女王」とも評される人物だ。
そんな異名からもわかるように、いささか“怖いコーチ”だと思われているようで、メドベージェワ選手がロシアのテレビにインタビューを受けた際にも、コーチの素顔について質問が及んだという。
「メドベージェワ選手によると、言葉の暴力はしばしばだそうで、ジャンプで失敗して転んでいると、『氷に寝るのが好きなの?』などと容赦ない言葉を浴びせられるそうです。ただ、手を上げることは絶対にないとのこと。あのルックスから、誤解を受けることもあるようです」(スポーツライター)
アイスホッケーのチームが一緒のリンクで練習した時のこと。ホッケー選手たちが、メドベージェワ選手の練習仲間の何人にも「あの先生、できないとぶつんだろう?」と聞いて回ったのだとか。メドベージェワ選手は「絶対にそんなことしないのに」と笑っていたが、最後にはその話を聞いたトゥトベリーゼコーチが、ホッケー選手たちをロッカールームに呼び出して「何か聞きたいことがあるんですって?」と問いただしたのだという。体罰はなくとも“氷の女王”の名に恥じない怖いコーチであることは確かなようだ。
そんな厳しさも、選手との信頼関係があればこそ、ということだろう。
(芝公子)