元KAT-TUNの田中聖が5月24日に“ハッパ”の所持容疑で現行犯逮捕された件。田中容疑者が所属するバンドの「INKT」も翌25日に活動停止を発表し、ファンに衝撃を与えている。知名度の高いボーカル田中がいなくなることで、残るメンバーにも大きな影響が及びそうだが、実はさほどの痛手はないというのだ。そのワケを音楽ライターが指摘する。
「世間にはINKTを田中のワンマンバンドと勘違いしている人も多いのですが、実態はまったく逆。むしろ田中を大物アーティストがサポートしていると見るのが正解です。なにしろベースのmACKAzとドラムスのSASSYは“ハイカラ”ことHIGH and MIGHTY COLORの元メンバーですからね。ハイカラは日本レコード大賞新人賞にも輝き、シングルがオリコン2位になった実績もある人気バンド。その2人は解散後もヴィジュアル系バンドやORANGE RANGEのサポートなどで活躍しています」
同様にギターのKeiこと大内慶も、アイドリング!!!や声優のライブで長年バックバンドを担当。作曲家としても舞台の劇伴曲で多数の実績があり、それこそKAT-TUNや堂本光一などジャニーズのライブでもサポートメンバーを務めていた実力者だ。
「だから彼らはINKTがなくなっても、他のバンドをサポートしたり、作曲の仕事を受けることもできます。業界的にも『田中の不祥事に巻き込まれた被害者』と同情されている面があり、食うに困ることはないでしょう。むしろ田中に振り回されることがなくなるぶん、今回の活動停止は結果オーライかもしれません」
周りからのサポートにより、バンドのフロントメンバーとして活躍できていた田中容疑者。今回の逮捕でそんな恵まれた環境を自ら捨て去ってしまったようだ。
(金田麻有)