中山美穂が5年ぶりに映画主演を果たすこととなった。18年春に日韓同時公開される「蝶の眠り」で、韓流スターのキム・ジェウクが演じる留学生と恋に落ちる50代の女流作家を演じるという。
この配役には韓流ファンから「なぜ今さら中山美穂?」との疑問が噴出。「特別に演技が上手いわけでもないのに」との声があがっているようだ。確かに50代の女流作家役ならほかに適任者が何人もいそうだが、この作品には中山を起用すべき理由があるという。映画ライターが耳打ちする。
「中山の主演はおそらく、韓国側の要請によるものでしょう。というのも中山は1999年に韓国で公開された主演映画『Love Letter』が観客動員数140万人のメガヒットを記録し、知名度が抜群なのです。さらに同映画は昨年1月にデジタルリマスター版として再上映され、若者世代にも中山の名前が知られることに。亡くなった婚約者を想って中山が叫ぶ『お元気ですかー!』というセリフは、韓国で流行語になったほどです」
99年の公開当時には、韓国を訪れた日本人観光客がやたらと「お元気ですか」と呼びかけられたというエピソードもあった。それゆえ韓国国内での観客動員を考えると、中山のキャスティングは当然というわけだ。しかも中山にとっても本作への出演は好都合だという。
「相手役のキム・ジェウクは幼少時を日本で過ごしており、日本語がペラペラ。しかも撮影はすべて日本国内で行われており、中山は日韓合作をまったく気にする必要がなかったのです。昨年、約14年ぶりに女優復帰して、勘の戻りを心配された中山ですが、この環境であればリラックスして取り組むことができたはずです」(前出・映画ライター)
そんなイキサツはともあれ、あの中山美穂が50代の役を演じることに、驚きを禁じ得ない向きも少なくなさそうだ。
(白根麻子)