10月21日公開予定の映画「斉木楠雄のΨ難」に主演する山崎賢人。山崎の役は超能力者で、その能力がバレないように暮らす高校生を演じる。同映画は「銀魂」や「勇者ヨシヒコ」「スーパーサラリーマン左江内氏」などを手掛けたコメディの名手・福田雄一監督の最新作。その福田監督が、「斉木楠雄を撮るなら山崎賢人主演で」と熱烈なラブコールを送りタッグを組むことになった。
山崎はコメディ初挑戦。当初は福田組の独特な撮影方法に戸惑いがあったというものの、慣れるうちに徐々に自分から提案することもあったという。例えばスイカの早食いシーンでは、「志村けんさんのスイカ食いみたいなのはどうですか?」と提案し、福田監督も即採用した。
無表情でいなくてはいけない斉木役を演じた山崎は、福田監督作品の常連であるムロツヨシ、佐藤二朗、賀来賢人らのアドリブ攻撃に、「笑いをこらえるのが大変だった」と語っている。特に賀来賢人との絡みのシーンでは、距離が近いうえに顔まで触られ、何度も吹き出してしまいNGを4回も出してしまった。このシーンは、「賀来賢人が山崎賢人を笑わせてやるぞ、というテンションで演じているので見どころのひとつ」と福田監督も太鼓判を押している。
その山崎は10月15日スタートの連続ドラマ「陸王」(TBS系)にも出演。ご存じ池井戸潤氏原作、「半沢直樹」「下町ロケット」「小さな巨人」と同じ「日曜劇場」枠で、前評判は極めて高い。山崎は、創業100年以上の老舗足袋メーカーの社長(役所広司)の息子に扮する。自分のやりたいこともわからず就職活動に失敗し、父の仕事の手伝いをするという役で、このために足袋の製造会社や博物館にも足を運んだという。
かつて朝の情報番組では、「スカウトされて事務所に入ったけど、歌もダンスもダメだったから消去法で芝居の道に進んだ」と語っていた山崎。いまや「出すぎ」と揶揄されるほどの売れっ子ぶりだが、初の日曜劇場、初のコメディ映画で、どれだけ成長している姿を見せてくれるのか。
(琴葉)