来年放送されるNHK大河ドラマ「西郷どん」。主役の西郷隆盛役には人気若手俳優・鈴木亮平が抜擢された。ところが当初は、あるベテラン俳優に白羽の矢が立ったのだという。その俳優とは、堤真一。「西郷どん」が2018年のNHK大河ドラマに決定した当初、NHKは確かに堤に主演のオファーを出していたという。
「J-CASTニュースが、堤真一の所属事務所であるシス・カンパニーに取材したところ、『NHKのプロデューサーからオファーは受けましたけれど、お受けしておらず、お断りしました』と、出演依頼を断っていたことが明らかになりました」(芸能ライター)
天下の大河ドラマの主演といえば、俳優なら誰しも一度は演じてみたい大役。朝ドラや大河ドラマに何度も出演し、日本アカデミー賞では助演男優賞・主演男優賞の両方を数度にわたって受賞している大物俳優がなぜ、このオファーを辞退したのか。
「先月発売の『女性自身』の直撃取材によると、堤に第2子の女の子が誕生していたことが明らかになりました。逆算すると、妊娠が分かったのは去年の秋ぐらい、ちょうど『西郷どん』のオファーの時期と重なるんです。『西郷どん』のロケは九州がメイン。子供が産まれる頃に、離れて生活することになる。そのためこの出演依頼を断ったのではないかと記事では推測しています」(前出・芸能ライター)
俳優としてのキャリアより家庭を優先したということか。そんな堤だが、今後も映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」、連続ドラマ「名刺ゲーム」(WOWOW)、そして舞台「近松心中物語」など、仕事は目白押しだ。
「今受けている仕事は、自宅がある都内近郊ですませられる仕事がほとんど。やはり長期間家を空ける『西郷どん』のような仕事は、堤にとって都合が悪かったのではないでしょうか。また一説によると、脚本家の中園ミホ氏が作品に『BL要素を加える』と明言したことも、堤の判断に影響したとも言われています」(放送作家)
堤がかつて付き人を務めた真田広之も、91年には大河ドラマ「太平記」で主役を演じている。尊敬する先輩に並ぶチャンスを捨てた本当の理由は、いったい何だったのだろうか。
(窪田史郎)