12月9日に放送された天海祐希の主演ドラマ「偽装の夫婦」(日本テレビ系)最終回の視聴率が12.8%だったことがわかった。同ドラマは「女王の教室」(日本テレビ系)の遊川和彦氏が脚本を務めるとあって、ドラマファンから注目を浴びていた。
「『偽装の夫婦』は同性を愛する人との夫婦生活を描くという日本では珍しいタイプのテレビドラマでした。本作の視聴率は初回14.7%と好発進して以降、最近のドラマでは珍しく一度も1ケタ落ちすることなく最終回まで完走。しかし、遊川脚本といえば、過去に視聴率40%を記録した『家政婦のミタ』などがありますから、それに比べれば落ち着いた記録となりました」(テレビ誌記者)
そんな遊川作品といえば、朝ドラの「純と愛」では主要人物が昏睡状態から目覚めないまま終了、今年初めに放送された「○○妻」は柴咲コウ演じる主人公が、最終回で不良グループに暴行され死亡など衝撃の最終回を描き、その度に視聴者から賛否両論が巻き起こった。
そして今回の「偽装の夫婦」も、中盤まで全体的に好評価だったものの、最終回が放送されるとネットでは「私の3カ月を返せ!」「遊川、またやらかしたな!」「まとめ方が酷い」と一変して非難轟々だという。
「最終回は沢村一樹演じるゲイの陽村超治が、天海演じる嘉門ヒロと再び結婚生活を送ることを選ぶのですが、女性としてヒロを愛すことができないため、性的欲望は他の同性愛者との浮気で満たし、妻はそれを許容するというラストでした。これに対して女性視聴者は『超治、最低すぎる!』『妻は夫が浮気しても、我慢し続けろってこと?』『この脚本家のドラマはいつも女性が虐げられる』と結末に対して、厳しい意見が殺到しています」(前出・テレビ誌記者)
ドラマが放送されれば、常に賛否両論を巻き起こしてきた脚本家の遊川和彦。今回も厳しい感想が多いとはいえ、視聴者からの熱い反応に対し、陰でほくそ笑んでいるかもしれない。
(森嶋時生)