ひき逃げの疑いで逮捕された俳優・伊藤健太郎が出演する映画「とんかつDJアゲ太郎」が予定通り10月30日に公開された。
同作は、渋谷区路上で衝突事故を起こした伊藤を始め、9月に法律違反の薬物所持で逮捕された伊勢谷友介や、10月に被災地での不貞が発覚した歌手のブラザー・トムらが出演する“いわくつき”の映画となっている。
30日になんとか無事に公開されると、「AERA dot.」は同日、「映画『とんかつDJ』上映初回は観客まばら」と報じ、「30日午前、東京・日比谷の映画館の初回上映に足を運んだ」ところ、同劇場の午前8時55分の上映回は「人がまばらで、客はわずか9人だった」という。
これが伊藤らの不祥事によるものなのかは分からない。ただ、同誌は、平日の早朝にも関わらず、劇場には12月公開予定の故三浦春馬さん主演作「天外者」の前売りチケットを求める長蛇の列があったとし、TOHOシネマズ日比谷自体に閑古鳥が鳴いていたわけではないようだ。
「伊藤のひき逃げ事件が各メディアで報じられ、皮肉にも『とんかつDJ』の存在は広く認知されることになりましたから、場合によっては“9人”よりも少なかった可能性すらあり得ます。同作には若手人気俳優である伊藤の他に、若い女性から絶大な支持を集める北村匠海が主演、女優の山本舞香がヒロインを務めている。長期的には客足を巻き返していくことも考えられますが、これだけ豪華な顔触れとなっているにも関わらず、初回上映が9人と報じられ、ネットでは『あんなにニュースに載ったのに』『タイトルだけで見る気が失せる』などといった意見が出ています。日比谷の劇場だけが際立って少なかったのか、金曜日の朝という事情が影響したのか。ネットの声を聞くに、伊藤の一件だけが原因ではなさそうですね」(エンタメ誌ライター)
もっとも、実際に作品を観賞した人からは絶賛の声があがっているとか。最終的にどこまで巻き返せるのか、これからが見ものだ。
(木村慎吾)