“ずり這い”を始める頃からの赤ちゃんの成長は目まぐるしく、ハイハイができるようになったと思えばつかまり立ちを始め、ママの対応や室内の環境が成長についていけないということもしばしば。遊びの内容も高度になっていくため、次のように、手軽にできる遊び方のバリエーションをもっておくのがよいでしょう。
■まだまだ使える「いないいないばあ」
ねんねの時期といえば、大人の「いないないばあ」が赤ちゃんとの主な遊び方ですが、手足を自由に動かせるようになると遊び方の幅も広がります。ママの顔を隠すのではなく、手やタオルなどで赤ちゃんの顔を隠すやり方で行ってみましょう。赤ちゃんが自らしたいと思うようになると、カーテンなどを利用して隠れ、ママに向かって可愛い笑顔が飛び出してくるようになりますよ。
■おもちゃを隠して「かくれんぼ」
おもちゃを見せてから、布などをかぶせて隠します。かぶせているものを手で取ることができるようになってくる時期なので、自分でおもちゃを発見して楽しむことができます。布をいくつか用意すると、どこにおもちゃが隠れているかを当てるゲームとしても楽しめ、ワーキングメモリを鍛える取り組みとしても有効です。
■不要な紙やティッシュを「ちぎる」
新聞紙やキッチンペーパー、ティッシュなどの薄くてちぎりやすい紙を渡し、握ったり潰したりちぎったりさせてあげましょう。紙をちぎるためには両手をうまく使って力加減を調節しなければならず、意外と高度な技術が必要ですが、手先を自由自在に動かせるようにたっぷりさせてあげたい遊びです。誤飲への注意はもちろん、新聞やチラシなど、舐めるとインクが滲んでしまうものは口に入れないよう、近くで見守ってあげてください。
高価なおもちゃがなくても、身近なもので頭や手先を刺激して楽しむことが可能です。赤ちゃんの成長度合いを知る手がかりとしても役立ちますので、ぜひ一緒に楽しんでみてください。
(Nao Kiyota)