福岡県出身の女優・今田美桜を起用した観光キャンペーン「ふくおか避密の旅」が話題を呼んでいる。東京都内の主要駅には同キャンペーンのポスターが展開され、コロナ禍でしぼんだ旅行気分を盛り上げてくれているようだ。そのポスターに対して一部からこんな声が出ているというのである。
「いま展開されているポスターはつば広の帽子をかぶった今田のどアップを全面にあしらった一枚と、観光地を巡る今田の姿を複数並べたものの2種類。このどアップのほうがなぜか、今田に見えないというのです。なかには今田のほかに別のモデルも起用されていると勘違いする人もおり、《この美人は誰なんだろう?》と首をひねる姿も見られるとか」(芸能ライター)
言われてみるとたしかに、ドアップのほうは今田とは違うモデルに見えないこともない。複数の写真を並べたポスターにも同じドアップ写真が使われているのだが、その一枚だけ別のモデルが写っているような違和感すら抱いてしまうのだ。その原因はなんなのだろうか。
「どんな芸能人にも《世間はこういう顔だと思っている》というパブリックイメージがあり、今田の場合は髪をひっつめにしておデコを出した姿で認識されています。それに対してドアップのポスターでは前髪を下ろしており、世間が思い描いている今田とはフォルムが異なっているので、本人だと気づいてもらえないのでしょう。同様のパターンでは、頭に載せた一つ結びのお団子ヘアがトレードマークだったおのののかも、髪を下ろした途端に誰だか分かってもらえなくなっていたものです」(前出・芸能ライター)
そんな髪型に加えてもうひとつ、同ポスターには今田のパブリックイメージとは異なる点があるという。芸能ライターが続ける。
「今田の特徴と言えば《目力モンスター》と称されるほどのクッキリした目元。数々のテレビCMでも目立っていますし、女子高生役で出演したドラマ『3年A組』(日本テレビ系)では常に険のある表情をキープしていたので余計に目力が発揮されていました。ところがこのポスターでは柔らかに微笑んでおり、三日月の形になった目元は普段の今田とはまるで別人のよう。ただこれはこれで相当な美人顔であることに違いはなく、インパクトの強さという意味では大成功のポスターとなっています」
今田にとっては、ひっつめ髪や目力以外の美しさも表現できているという意味で、今回のポスターは新境地開拓の武器になっているのかもしれない。
(白根麻子)