放送中のドラマ「危険なビーナス」(TBS系)を心配する声が大きくなってきた。その理由は、初回放送からずっと指摘され続けている「黒幕は小日向文世説」にどんどん裏付けがなされてきたからだ。
東野圭吾氏の同名小説が原作なのだから、それさえ読めば黒幕の名前を確認することはできるが、ネット上では「キャスティングを見ただけで黒幕は小日向文世しかいない」「小日向文世クラスの俳優がチョイ役で終わるわけがない」といった声が相次いでいるのだ。
「東野氏は自身の作品がドラマ化されるにあたり、小説ではミステリー要素を重視したことから、泣く泣く捨てた“面白いピース(仕掛け)”がたくさんあるといい、『ドラマでは好きなように遊んでほしい』とコメントしています。この言葉は“小説と同じラストにしなくてもいいよ”との意味にも解釈できることから、ネット民からは『東野さんの期待どおり小説とは違う終わり方をしてほしい』『原作者が遊んでいいって言ってるんだから小日向の黒幕説を否定する展開希望』『前クールの「MIU404」でも小日向さんがどんでん返しで犯人役だったけど、まさか2クール連続で“小日向が実は悪人”にしないよね?』『小日向が黒幕だったらTBSは視聴者のことをバカにしすぎ』といった声があがっています」(女性誌記者)
伯郎(妻夫木聡)の母・禎子(斉藤由貴)が風呂場で事故死した真相、異父弟・明人(染谷将太)の失踪、人工的に天才を作ることができる後天性サヴァン症候群に関する康治(栗原英雄)の研究記録、そしてこのドラマ最大の謎でもある楓(吉高由里子)は本当に明人の妻なのか。
それらすべてに何かしらの関係がありそうだが、たまにしか登場しない小日向演じる笑顔のかわいい数学者の憲三が、裏で手ぐすねを引いていたというオチだけは避けてほしいのだが。