フィギュアスケート「3大陸対抗戦」で世界初の4回転フリップに成功した宇野昌磨選手。今シーズンはシニアデビューしたばかりとは思えない数々の結果を残し、日本スケート連盟から15‐16年の優秀選手として表彰された。
「宇野選手も今季の自分を振り返って『100点をあげてもいいんじゃないかと思うくらい。悪いこともあればいいこともいろいろありました』と語っていました。世界選手権こそ結果を出せず号泣しましたが、最後には史上初の4回転フリップ。最優秀賞並みの快挙です」(スポーツ紙記者)
しかも、宇野の4回転フリップの練習開始は、世界選手権から帰国して3日後だったという。
「4回転ループの練習をしていた宇野選手がループの次にとフリップを選び、気分転換で練習してみたら『ループよりよくなった』そうです。それを2週間で、試合で使えるレベルにまで高めるのは驚愕のスピードです。宇野選手はジュニア時代にも3回転アクセルの練習をしている間に、4回転の練習もやってみたら先にそちらができるようになったという逸話の持ち主なのです」(前出・スポーツ紙記者)
宇野選手にとって、この1年の経験と成長は来季以降につながる特別なものだったに違いない。
(芝公子)