感染症対策として、業種によっては「テレワーク」が一般化しつつありますが、これが続くことによる弊害で、メンタル面の違和感を持つ人がいるようです。
福利厚生向け出張リラクゼーションサービスを展開するイーヤスが2020年12月、東京在住で週5日テレワーク勤務をしている会社員110名を対象に実施した調査では、「出社時と比べ、テレワークでは会話や雑談をする時間が減りましたか?」という質問に「かなり減った(35.4%)」、「減った(35.5%)」と回答した人が合計70.9%にもなったそう。「増えた(7.3%)」、「かなり増えた(3.6%)」と実感している人は少数派だったようです。
さらに、テレワークによって会話や雑談が減ったと実感している人に、「会話や雑談が減った事により生じた影響」を尋ねた結果、回答のTOP3は「ちょっとした不安(39.7%)」、「孤立感が増えた(37.2%)」、「寂しさが増えた(25.6%)」だったそう。他にも「気分の落ち込み(23.1%)」、「チャットの意図を汲むことでの疲れ(19.2%)」などの声や、「コミュニケーション不足が生じる」「大きな声を出す機会が減ったので、たまに声を出しづらい」などの自由回答も届いたそうで、遠隔でのコミュニケーションによる弊害や疲れ、不安や寂しさを感じている人が少なくないようです。
テレワークには、対面せずに必要なコミュニケーションを行うことができる効率的な面だけでなく、仕事以外の会話や雑談の減少によるコミュニケーション不足やトラブルを起こしやすい面もある様子。働き方の常識が変わりつつある今、相手も自分も心地よく仕事に取り組むために、できる工夫を考えていく必要がありそうですね。
(Nao Kiyota)