1月期のフジテレビ月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が、月9史上最低の平均視聴率を記録。バトンを受け取った現在放送中の福山雅治主演の「ラヴソング」も2話目以降は1桁視聴率に終始するなど、大苦戦が続いている。
そんな中、7月スタートの「好きな人がいること」の詳細が明らかになった。
主演は月9初主演となる桐谷美玲で、山崎賢人、三浦翔平、野村周平と旬のイケメン俳優が脇を固める。フジテレビとしても5月1日に出演者4人による制作発表をインターネットで生配信するという初の試みをするなど、巻き返しへかなり気合いは入っているようだ。
しかし、キャストが発表となった時点で「桐谷が本当にヒロイン失格になる」という声があちらこちらから聞こえてきているのが現状だ。
「桐谷とフジテレビの組み合わせといえば、昨年11月~12月に4週にわたって金曜21時に放送されたドラマ『アンダーウェア』の大爆死が記憶に新しい。同作は、元はネットフリックスで配信されていたものを地上波でも放送したのですが、初回6.5%、2週目3.7%、3週目4.3%と“安定”の低視聴率を記録。最終回にいたっては、水木しげる氏の追悼として映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』が急遽放送され、翌日の昼放送に差し替えられる始末。最終回でありながら雑な対応をされたことで、フジテレビに見捨てられたドラマというレッテルが貼られました。桐谷と山崎で大ヒットした映画『ヒロイン失格』の夢よもう一度というわけでしょうが、柳の下にドジョウがそんなにいるのでしょうか」(エンタメ誌ライター)
「フジテレビはイケメンに頼るしか手がないのか?」「ヒロイン失格は原作人気」「ヘタクソしか出ないドラマを観続けるのは苦痛」「もう月9なんてやめたら?」など、巻き返しが容易ではないことがビンビンと伝わってくる。
とはいえ、恥も外聞も捨てたイケメン祭りになることは間違いなし。これで視聴率回復なら会議いらずのじつに簡単な商売と言えそうだ。
(田中康)