「家族の将来のために共働きを選んでいるのに、思うように貯蓄ができない……」と悩んでいませんか?
働き手を増やせば収入も増やしやすいですが、余裕があると家計を引き締めることができず、思うように貯まらないということも。次のようなことがあれば、場合によっては見直しが必要かもしれませんよ。
■食事や家事にかかわる経費がかさんでいる
お互いが忙しく、外食や惣菜の購入を頻繁に行ったり、家事代行サービスを頼んだりしていると、気付かぬうちに経費がかさんでいる可能性があります。家事、育児、仕事と全てを完璧にこなすことは難しいですから、最低限必要な量や頻度を設定したり予算を決めたりして、収入を貯蓄に回せるように調節することが大切です。
■貯蓄額を把握していない
家計をどちらかが一括管理しているご家庭もあれば、お財布は夫婦別々というご家庭もあるでしょう。家計管理を全て相手に任せて現状を把握していない場合や、お互いの担当支出を決めてその他の収入は各々が自由に管理しているという場合など、「今どの程度の貯蓄を達成していて、今後どの程度必要か」を把握していないこともあります。これが原因で毎月何となくお金を使ってしまい、貯蓄が滞る場合も。
後々「相手がしっかり貯蓄してくれていると思っていたのに……」という事態に陥らないよう、子どもの教育資金やマイホームの購入資金、老後に向けた貯蓄などは、お互いが確認できる口座を作って貯蓄状況を共有することをオススメします。
■生活水準を下げられない
お互いに収入があると、つい気が緩んでしまいがち。目標の貯蓄を達成するためにはどの程度の支出を続けてよいのかを計算し、予算内に収める必要があります。もちろん、現状の支出を続けても、目標の貯蓄に支障がないのなら問題ありません。でもそうでない場合は、現状の支出を把握・分析し、何をどの程度削るかを話し合い、お互いに実行する必要があります。時には生活水準を下げる覚悟も必要です。
頑張り過ぎて疲れてしまっては続きませんから、今の幸せと未来の幸せをバランスよく実現したいですね。また、家計の貯蓄は1人で頑張るだけではなかなかうまくいきません。必要な努力は協力し合えるよう、現状を共有するところから始めてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)