女性蔑視発言で渦中の東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長。本人が逆ギレした謝罪会見が火に油を注ぐ結果となり、完全に悪役扱いされている。そんな四面楚歌の森会長へ助け舟を出したことで、余計な詮索を受けてしまったのが、タレントの石原良純だ。
良純は8日、出演した「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、森会長の会見に非難が相次いでいることについて「不寛容な時代っていうのが怖い」とコメント。この発言に視聴者から猛反撃を食らったのだとか。
良純は「森さん自身の発言、良い悪いと言ったら今の時代に即してないし、ただ、昭和にはそういう考えをしていた方がいたのは事実。責任がある方が言う言葉ではないのはわかっている」としつつも、「その中で何かあった時に今の世の中、不寛容っていうんですか、一つのことで何も許さないと。その中で人はトラブル、ミスもあるけど、それを助け合って乗り越えていく部分があまりにもなくなりつつあるっていうのは、森さんのことだけじゃなく、危惧する」と持論を語っている。
「この発言のあと、同じくコメンテーターの玉川徹氏が『良純さん、寛容、不寛容の話をされたが、そういう話じゃない。話が違う』と反論。森会長の発言を許してしまうと、日本全体が認めてたことになると語っていました。玉川氏も物議を醸すことでおなじみですが、このコメントには関しては多くの視聴者が『その通り』『森会長の意見が日本人の意見だと思われてるからみんな怒ってる』と後押ししていました。ネット上でも、世間に対して不寛容と苦言を呈した良純さんに反論が続出。中には、森会長への猛批判に疑問を示すことで、ある騒動のリベンジを果たしたかったのでは?という深読みすらありました」(女性誌ライター)
その騒動とは、良純の兄である自民党の伸晃氏の「コロナ特権入院」のこと。伸晃氏は1月21日、新型コロナ感染が判明すると、無症状ながら知り合いがいるという病院に即入院。入院先が見つからないで亡くなる陽性者が問題になっていた時期だったため、「コネ入院」「上級国民出た!」と総口撃状態に。即入院を「ラッキー」と発言してしまった良純氏にも批判が集まった経緯があった。
「良純さんが放った『森さんのことだけじゃなく危惧する』という言葉には、案の定『自分たちのことも不寛容だと言いたいんでしょ!』『コネ入院批判が不寛容と思ってるならそれが上級国民の驕り』など、速攻の反撃も。そもそも森会長の発言は“女性に不寛容”だから漏れ出た言葉。なので“女性に不寛容な人に不寛容って…”と世間から呆れられるのも当然かもしれません」(前出・女性誌ライター)
兄の伸晃氏は結局、病院を出て邸宅で静養中。兄貴を批判した人たちにやり返したかったのかもしれないけど、まずあの特権入院の納得できる説明がなければ、何を言ってもリベンジは難しいのでは?
(山田ここ)