“3K”の介護職はもはや古いイメージ?大学生のホンネを聞いてみた!

「きつい、汚い、危険」の“3K”といわれてきた介護職。現在、若手の数が少なく、高齢化社会を迎える今、そうしたネガティブなイメージを一掃しなければならないときがきているようです。

 そんな介護職のイメージを変えようと、若者たちに向けて発信しているテレビ番組の一つが、BSフジの『にっぽんの要 わかる・かわる介護・福祉』です。2019年から始まったこの番組は、厚生労働省の補助事業である「介護のしごと魅力発信等事業」の一環としてサンケイビルテクノが手がけているもの。2021年2月には、新たな取り組みを紹介すべく3回の放送を予定しています。

 この2月放送分に出演し、介護の現場を目の当たりにした大学生たちに事後インタビューを行いました。すると、番組に出演する前までは次のような介護のイメージを持っていたそうです。

「体力的にも精神的にもきつい仕事で、仕事に対しての成果が見えにくく、割に合ってないイメージ」「排泄のお世話などの仕事もあるので汚いイメージがある」「介護士はやりたくない仕事トップ3くらいに入っていそう」「肉体的な労力が必要とされる『重労働』の印象」「そこで過ごす人たちは投げやりで、職員は当たられたり、物を投げつけられたりしているのでは?」

 こんな3Kなイメージを持っていた大学生たち、番組に出演した後は意識変化が起きたそう。

「介護施設を利用する人は病院で入院しているようなイメージだったが、一人ひとりが自分の趣味や好きなことをして過ごし、料理を振る舞ってくれるなど、サークルに所属しているようなイメージに変わった」「意外と自由に外に行けるし いろんなことをして遊べるし、外にも出ていけるんだな、楽しいこともたくさんあるんだなとギャップが大きかった。プリクラを撮りに原宿へ行ったりすると聞いたときには驚いた」

 閉鎖的で暗いイメージはもはや昔のもの。実際は意外と自由で、介護士が働く設備に工夫もされているようですが、昔の介護職のイメージが染み付いている若者たち。今の進化する介護現場の現状を知る機会が少ないだけで、いざ現場を見れば、「なんか楽しそうじゃん」というのがリアルなところのようです。

 現在、親の介護を在宅で行っている人もいるでしょう。そうした在宅介護も含めて、積極的に楽しくやりがいのあるイメージを世間にアピールしていくことが、これからの超高齢社会を安心に迎えるためのポイントとなるのではないでしょうか。

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