2月7日に最終回を迎えた大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)。主人公は長谷川博己演じる明智光秀だったはずだが、まるで最終回の主役は染谷将太演じる織田信長。中には、初回の冒頭シーンと最終回のラストシーンに登場した門脇麦演じる架空の人物・駒が主人公のように見えたという声もあり、「麒麟がくる」というタイトルより「駒がくる」というタイトルのほうがふさわしかったのではないかと、批判的な声まであるほどだ。
「長谷川は脚本や演出に物申すタイプの役者ではありませんから、不満の声をあげているという話はまったく聞こえてきません。それどころか、最終回前日に放送された『土曜スタジオパーク』(NHK)に出演した長谷川は『主役は、ほかの共演者たちを引き立たせる役割がある』と、実に謙虚な発言までしていました。そのためこの発言は、最終回に対する視聴者からの不満の声を予測して、制作サイドが長谷川に前もって言い訳をさせたものではないのかと勘繰る声が、一部芸能関係者からあがっているのだとか」(女性誌記者)
本能寺の変を受け、羽柴秀吉(佐々木蔵之介)の軍と、織田信長を討った明智光秀の軍勢が激突したと言われる「山崎の戦い」は、市川海老蔵によるナレーションでサラッと説明されただけだった「麒麟がくる」の最終回。消化不良の視聴者が多い中、次週からは新作「青天を衝け」がスタート。どうか視聴者を落胆させるような最終回だけは避けてほしいものだ。