お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明が2月18日放送の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS)に出演し、相方・木梨憲武との関係性について正直な想いを口にしている。
この日、同番組MCの櫻井翔と石橋によるスペシャル対談の模様が放送され、話題は2018年春に終了し、約30年にわたってフジテレビの看板コンテンツとして君臨したバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」に及んだ。
とんねるずの2人にとってライフワークとも呼べる存在だった同番組が放送を終え、それに伴い木梨とも顔を合わせることがなくなったという石橋。「全然会ってないな、全然会ってない」とし、最後に木梨と会ったのは「何年か前、2年ぐらい前にたまたま飯食ってたら、たまたま飯屋で会ったことあった。『あ、元気?』って感じ」だと明かした。
2人がコンビを組んだ起源についても回顧。木梨とは帝京高校の同級生という間柄だが、「1回も同じクラスになったこともないし、友達ではなかった」「(木梨は)サッカー部で、俺は野球部。誰かの友達として憲武がいるってぐらい」とのことで、友達の期間がないまま、いきなりお笑いコンビの相方同士になったという。
とんねるずの名が初めて世間に知られるキッカケとなった1980年代放送の「お笑いスター誕生」(日本テレビ系)出演時も、石橋にとっては「サッカー部の木梨とテレビに出る」ぐらいの感覚だったと表現。やはり「友達ではない」という木梨との不思議な距離感について、「なんだろうね…。離れていても全然何のあれもないし、近くにいても大丈夫だし」と素直な想いを述べている。
「サッカー部と野球部では共に部内のムードメーカーだった木梨と石橋ですから、“友達だからコンビを組んだ”というよりは、完全に『スター誕生』のグランプリを狙いにいくための人選だったのかもしれません。当時のお笑いの世界では一般的だった師匠への弟子入りや養成所入所も経ることなく、修行という修行もないまま、素人から一気に“スター”となった2人。しかも、友達という関係性でもないはずの彼らが息の合った掛け合いで知名度を高めていったのは極めて異例であり、とんねるずが良い意味で異質だったことを窺わせます。ネット上でも、石橋と木梨の付かず離れずの絶妙な距離感について『友達でもない関係の人とコンビ組んで天下取るって…何かの相性が良かったんだろうなぁ』『言わば戦友のような関係かな』『ある意味で完成系の関係だと思います』『やっぱり天下取るような人は違うな。良い意味で共感も理解もできない』との感想が寄せられました」(テレビ誌ライター)
淡泊な関係にも映ることから、ときおり不仲説が囁かれてきたとんねるず。しかし、実際には石橋と木梨にしか通じ得ない独特の空気感が存在しているようだ。
(木村慎吾)