タレントの上沼恵美子が2月21日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演。お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏に対し、「仲悪い漫才師」を詰問する場面があった。
番組中、トークテーマが「壊れた友情を修復する方法」に及ぶと、上沼は津田に「仲の悪い漫才の方とかいるんですか?」と質問し、津田は「いないです」と返答。だが、上沼からの尋問は終わらず、「暴露してもらおうとは思ってないんだけどね、やっぱりライバルは必要。みんなで一緒に上ろうと思ってないか? 手繋いで」と厳しめに追及した。
これに屈した津田は「気になるのは、同期とか。キングコングとかいたんで…」とし、とろサーモンやキングコング、南海キャンディーズ、なかやまきんに君といった面々が揃う吉本興業の同期らの存在を挙げ、中でも養成所在籍中からブレイクしていたキングコングは“気になっていた”という。
すると、上沼は「キングコングなんか大っ嫌いでしょ?」と得意の“上沼節”を一気に加速させ、「嫌いなのは(キングコングの)性格ですか? 性格ですよね? 同期だからってことはないよね」と津田を追い詰めていく。
最終的に津田からの「(キングコングは)嫌いでした」との言葉を引き出し、「嫌いな人はいて当然。それをステップにしていくわけやから。みんな仲良しで、っていうのはダメやで」と忠告。散々、津田を困惑させた挙句、「私もネタで言ってるんで。ダイアンは良いコンビでございます」とフォローの言葉を残している。
「ゲストに対し、嫌いなタレントを名指しで答えさせるのはもはや上沼の十八番となっていますが、とりわけ芸人にはなんらかの“収穫”を得られるまで一切の手加減をしないことでも有名。というのも、上沼は同じプロダクションの芸人同士や、同期らと“仲良く皆で売れていこう”というスタンスに違和感があるようです。2019年7月には、闇営業騒動で世間を騒がせ、吉本を解雇された雨上がり決死隊・宮迫博之について、“仲間だから”とエールのコメントを残した月亭方正やFUJIWARA・フジモンらを一喝。『応援したいと思ってるのね。すごいね。芸人ってそんな熱いの? あの人がいなくなったら、僕ら上がれるのにと。1人でも(ライバルが)おらんようになったらええとか(考えないの?)』と疑問を投げかけ、『私らの若い時とは違ってる。だから今の芸人はオモロない』と言い放っています。13歳の頃から漫才師として舞台に立った上沼は、一匹狼となって以降も大手のプロダクションには一度も在籍することなく、個人事務所に身を置きながら“関西の女帝”にまで上り詰めました。そんな彼女にとって、吉本芸人らの友情や絆、仲間意識という心情が理解できないのかもしれません」(芸能記者)
また、自身の番組では、共演者に毒を吐かせるような質問を敢えて浴びせ、それに対してどこまでの返しを見せられるかを試すことも多い上沼。
今回、津田は終始焦りの表情でなかなか上沼の好む“爆弾発言”を口にすることができず、ネットからは「上沼にうまく切り返せる芸人って出てこないね。タジタジするんじゃなく、そこを切り返して上沼恵美子を驚かせて喜ばせてほしい」「ほとんどの芸人は上沼のイエスマンに徹するか、タジタジするだけ」「一発、嫌われてでもいいから切り込んでいける度胸が必要ですね。この人とやり合うには」などと津田に物足りない印象を抱いた人も多かったようだ。
65歳にして、世間からの反発を恐れないアグレッシブな姿勢の上沼には、今が旬の活きがいい中堅芸人ですらもただただ脱帽するしかないのだろう。
(木村慎吾)