赤ちゃんは遊びから多くのことを学んでいきますから、月齢や発達のスピードに合ったおもちゃ選びはとても重要です。
一方で、たくさんおもちゃを買うのは経済的にも負担が大きいですよね。さまざまな種類のおもちゃを見て、「こんなにたくさん買わなくてはいけないの?」と不安になっていませんか? 実は、赤ちゃん向けのおもちゃは多過ぎないことのメリットも大きいのです。
■特別な“おもちゃ”である必要はない
赤ちゃんは、大人が使っている“本物の道具”が大好き。いつもママが使っているリモコンやスマホがリビングにあれば、熱中して遊び始めますよね。代わりにおもちゃのリモコンやスマホを用意しても、おもちゃでは満足できずにすぐ飽きてしまうことも。
赤ちゃんは、大好きな人の動作を真似たり、身の周りにあるものを触ったり遊んだりしながら学んでいきますから、それが必ずしも特別なおもちゃである必要はないのです。
■遊び方を変える試行錯誤で考える力が鍛えられる
1日に同じおもちゃを何度も使わないと楽しく遊び続けることができない環境なら、1つのおもちゃで何通りもの遊びを生み出したり、いくつかのおもちゃを組み合わせたり、既に遊んだおもちゃたちを総動員させたりと、さまざまな工夫が生まれます。
試行錯誤の過程にはたくさんの気付きがありますから、遊びが自然と学びの場になるのです。何通りもの遊び方ができそうなおもちゃを厳選して量を増やさないことは、おもちゃの機能を受動的に受け取るのではなく、自らあれこれ試すためのママの工夫でもあります。
■モノが増えず、管理がラクになる
おもちゃが少ないと、その分日々の片付けの手間が省けます。子どもが片付けを行う際もシンプルな導線で済みますから、片付けの方法を教える負担も少なく、ママにとっても子どもにとってもストレスを軽減しやすくなります。
おもちゃの数に限りがあれば、一つひとつを大切にしたいという気持ちが高まりやすく、おもちゃ遊びだけでなく、家族とのコミュニケーションにも積極的になります。おもちゃのない空間で一緒に過ごし、遊びを創作するのもオススメ。親子で一緒に遊びを生み出してはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)