モデルでタレントの滝沢カレンが3月2日放送の「さまぁ~ず論」(テレビ朝日系)に出演し、先輩・後輩関係なく敬語を使う理由について説明している。
滝沢は、ウクライナ人の父親と日本人の母親の間に生まれるも、幼少期に両親が離婚。その後は母方に引き取られ、祖父母と過ごす時間が長かったという。
「私、お婆ちゃんに育てられて。そのお婆ちゃんに、いつも目が合うと言われていたのが『お前は人間の誰よりも底辺だ』って。それでずっと大人まで育ってきた」と振り返り、その影響で誰に対しても敬語を使う習慣が根付いたと語っている。
小学3年の時点で敬語を使い、後輩にも「ずっと敬語で喋りかけていた」と回顧。芸能界においても、プライベートで仲の良い先輩の前で思わず「可愛い!」と話してしまった際にはすぐに「すみません」と謝罪し、「可愛い“です”」と言い直すほどの徹底ぶりだという。
番組MCのお笑いコンビ・さまぁ~ずの大竹一樹からは「お婆ちゃんはちょっと加減が強すぎたね。だって“底辺”なんだもん」と指摘されたが、平成ノブシコブシは滝沢が天狗にならない為のアイデアだったのではないかと推察していた。
「一見、過激な表現にも聞こえてしまう祖母からの言葉ですが、ハーフの滝沢はかつて小学生時代にいじめを受けていたと打ち明けたことがあり、その際、祖母からは多くの励ましの言葉があったといいます。高身長を理由に『ダースベイダー』とのあだ名を付けられたり、『国へ帰れ』という言葉にも傷付いたようで、泣きながら帰宅すると、祖母は滝沢に『大きいんだから、やり返せばいい』『コンプレックスを武器にしろ』と叱咤。その後、実際に滝沢がボス的な存在の男子生徒と戦うと、『いつの間にか勝てちゃった』とし、逆に滝沢がボスのような立場になったようです。そんな孫娘の苦労を知っていた祖母ですから、常に滝沢には低姿勢で居続けるよう諭したのかもしれません。ネットでも、“誰よりも底辺”との言い回しについて、『おそらく“謙虚に生きろ”と教えたかったんだろう』『お祖母様の教えはあくまでカレンさんをイジメから守るためだったのではないでしょうか』『おばあさん強烈ですけど、結果オーライですね!』との声が集まっています」(エンタメ誌ライター)
同じくハーフモデルのローラや水沢アリーといった面々は、大御所タレントへのタメ口を一種の芸風としていたが、一部からはそうした言葉遣いに不快感を示す声も出ていた。
滝沢が長く芸能界で生き残り続け、高い好感度を保つことができているのは、祖母からのアドバイスが奏功したといっても過言ではないかもしれない。
(木村慎吾)