日本テレビが3月10日、4月期の番組改編説明会をオンラインで開催し、タレントの中居正広がMCを務める金曜深夜のバラエティ「新・日本男児と中居」の番組終了を発表した。
「同番組は、激変する現代の日本社会の、ちょっと変わった価値観を持つ“新・日本男児”たちがスタジオでそれぞれの価値観を披露するというコンセプトで、2019年5月に始まりました。報道によれば視聴率は4~6%台と深夜帯としては健闘していると言ってよく、中居さんのギャラも1本40万円と深夜帯のため低めに抑えられており、なぜ打ち切りになるのか、首をかしげる業界関係者も多いようです」(テレビ誌ライター)
そして中居本人も、打ち切りの報を耳にして大ショックを受けているのだという。「東京スポーツ」によると、番組終了を報告された中居は当初、“ドッキリ”を疑っていたというが、視聴率もギャラも問題がなく、打ち切りの理由が見当たらない中居が現実をなかなか受け入れられなかったのも無理からぬところ。
「中居さんが昨年2月21日に退所会見を開いたときに、日テレはいち早く、ジャニーズ事務所退所後も『新・日本男児と中居』を継続すると明らかにしていましたからね。しかも今回の打ち切りは中居さん独立後初めてのこと。中居さんは色々な意味でショックを受けたのだと思います」(前出・テレビ誌ライター)
とはいえ、中居には同局の「ザ!世界仰天ニュース」、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」と「中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん」、テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」と各局にレギュラー番組が4本あり、不定期特番などの出演も多数。焦る必要などなさそうにも見えるのだが…。
「4月から同時間帯で始まる新番組の『ネクプラ』は企画開発の単発枠と説明されていますが、つまりは実験的な単発の番組をこの枠で試し、評判の良いモノを新番組として育てていこうということでしょうね。ギャラの安い若手芸人やYouTuberなど、若者への訴求力がある人材を投入し、“若者ウケ”する番組を模索したい意向なのでしょう」(テレビ局関係者)
若年層の“テレビ離れ”が指摘されて久しいが、テレビ局としては若者の視聴につながる人材は喉から手が出るほど欲しいところ。逆に言えば中居は、自分が若者層の獲得のために求められなくなったことを薄々感づいてしまった、ということなのかもしれない。となれば、まだ4本のレギュラーが健在の中居としても安穏としてはいられないということか。
中居にはまだまだテレビ業界のためにも頑張っていただきたいのだが…。
(石見剣)