女優・満島ひかりが主演する話題作「江戸川乱歩短編集4『新!少年探偵団』」(NHK BSプレミアム)が3月23日から3夜連続で放送され、大きな反響を呼んでいる。
このドラマは、満島が明智小五郎を好演するシリーズの第4弾。2016年1月、12月、そして2018年に3本ずつ映像化されてきた。今回は推理小説「少年探偵団」シリーズから「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」が選ばれた。
名探偵・明智小五郎といえば、これまで天知茂や北大路欣也などニヒルな二枚目俳優がハマり役だった。だがここに来て、なぜ演技派女優の満島に白羽の矢が立ったのか。
「満島は小さい頃から探偵への憧れが強く、担当するプロデューサーから『どんな役をやってみたい?』と聞かれ『明智小五郎をやってみたい』と返して叶った、言わば満島肝いりの作品なんです。それだけに本人の思い入れも強いようです」(週刊誌記者)
満島自身もインタビューで「セリフは原作通りということをタテに、やりたい放題」とコメント。撮り方もシュールなら、演技もアドリブの応酬だったのだそうだ。
「満島は今回の放送に際して『週刊朝日』の対談に登場。聞き手の作家・林真理子に『日本には、そんなにコメディエンヌがいない』と聞かれ、『(満島自身が)長期戦でコメディエンヌを目指しています』『人を笑う人よりも、笑われる人でいたい』。さらには『ピエロな人生もいいな』と答え、聞き手を驚かせていました。2018年に当時所属していた事務所をやめてフリーになって以来、自分のやりたい仕事を突き詰めて来た満島。そんな満島の将来の夢が、まさかコメディエンヌとは驚きです」(女性誌記者)
事務所を独立して丸3年。女優・満島ひかりは着実に進化しているようだ。
(窪田史朗)