春のお彼岸に、お墓参りをしたという人も多いのでは? いつかは自分もそのお墓に入ることに、思いを巡らせたかもしれません。
この機会に、お墓について考えてみるのもいいでしょう。最近では、若者がお墓参りに行かなくなる“お墓離れ”が進んでいるといわれていますが、実際のところ、そうとも言い切れないようです。
メモリアルアートの大野屋が親世代・子世代に対してお墓の意識調査を実施したところ、親世代はお墓を守りたいものの「子世代に負担をかけたくないのでお墓を作ることを懸念している」という一方で、子世代は「お墓を継承して、いずれ自分もその墓に入りたい」など、大半がお墓の継承に前向きな結果となっていました。
そうなると、自分が入るお墓はより洗練されたデザインのものがよいという気にもなってきませんか? メモリアルアートの大野屋によると、最近では家族の形や価値観が多様化し、個性を表現したデザイン型のお墓も増えているとか。
墓石は地震で倒れにくい“洋型”が普及してきているそうです。さらに、従来の家単位の墓にこだわる必要性が薄れたことで、故人の個性を表現した“デザイン型”のお墓が増えてきたそうです。
一般社団法人全国優良石材店の会が2020年に発表した調査によると、全国の石材店でお墓を購入した2,250名のうち、和型墓石は32.8%、洋型墓石は43.7%、デザイン墓石は15.3%の割合でした。墓石というと和型のイメージが強いですが、現在は洋型墓石の割合が多いのは驚きですね。そして、デザイン墓石も増加中のようです。
デザイン墓石には、例えば、花壇と一体になった縦長のものや、墓石の一部にアートガラスを使用した光り輝くものなどもあり、これまでの墓石イメージをくつがえす新しさを感じます。
さらに、メモリアルアートの大野屋のセミオーダー型デザイン墓石「KIZUNA DESIGN」では、オリジナルデザインの洗練されたお墓が作れる他、2021年は「より心地よく過ごせるお参りの空間・時間を提供したい」というスタッフの要望から、お墓のある霊園の景観に注目し、お墓単体のデザインから、景観ごとプロデュースしているそう。
こうしてみると、お墓デザインは新しい時代に突入しているようです。将来入るお墓を、今から“家族みんなで話し合って選ぶ”といった時間を設けるのもいいかもしれませんね。