俳優・吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)の第8話が放送され、世帯平均視聴率15.3%と前に比べて1.1ポイントアップした。ネット上では、岸谷五朗演じる井伊直弼と草なぎ剛演じる一橋慶喜の“ぽんぽん対決”にも大きな注目が集まっている。
「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の生涯を描く今回の大河ドラマ。第8話では、幕府の大老に就任した井伊直弼が、「日米修好通商条約」を結ぶも調印は違勅であると大問題に発展。井伊は激怒する慶喜に呼び出されるも、何を言われても「畏れ入り奉ります」と言うばかり。これには慶喜が「さっきから何を恐れ入っておる」と呆れるひと幕もあった。
大老・井伊直弼は、世評には幕末尊王攘夷派を弾圧する「安政の大獄」を断行して“赤鬼”と恐れられた人物。ところが、今作の井伊は終始ビクビクしている小心者。井伊を演じる岸谷自身も「大老・井伊直弼も、今作では今までの認識とは異なる人物像で魅力的な井伊が描かれており、とても興味のある人物像で私自身が井伊直弼に惹かれております」とコメントしている。
さらに、毎回登場して物語を解説する徳川家康(北大路欣也)によると、茶の湯、和歌に造詣の深かった井伊は“茶歌ぽん”と呼ばれていたことが明らかになり、ネットでは「憎みきれない茶歌ぽん」「茶歌ぽんて、めっちゃかわいい」「茶歌ぽん、好き」さらには、一橋慶喜との見応えのあるシーンには「茶歌ぽんとつよぽんのぽんぽん対決!」というコメントも上がっている。
「これまでも大河ドラマでは何度も描かれた井伊直弼。本木雅弘が主演を務めた『徳川慶喜』では恐ろしげな迫力満点の井伊を俳優・杉良太郎が堂々と演じていました。しかし、今回の岸谷演じる井伊は、単なる悪役ではなく夢にうなされるなど人間味のある人物に描かれ、井伊の地元・滋賀でも好評のようです」(芸能ライター)
病の床についた13代将軍・徳川家定(渡辺大知)から指示を受け、ダークサイドに堕ちていく井伊。“茶歌ぽんロス”が起きることになるかもしれない。
(窪田史朗)