シミって、気になり出すと本当に気になってしまいますよね。「どんな対策をすればいいのだろうか……」と悩んでいる人も多いことでしょう。例えば、美容皮膚科でレーザー治療を受けたり、美白コスメを使ったりといった対策がありますが、実は7割以上の人が「施術を受けても元に戻ってしまった」と感じたことがあるようなんです。
資生堂のアンケート調査で、一般的なシミやシミの一種でもある肝斑(かんぱん)対策の施術を受けた後に「シミや肝斑が元の状態に戻ってしまった(再び濃くなる・増えるなど)」と感じたことがあるかと尋ねたところ、「ある(41.0%)」、「どちらかといえばある(31.1%)」が合わせて72.3%にも上ったのです。
美容皮膚科医である日比野佐和子さんによると、「これは十分に起こり得る」のだとか。レーザー治療やスキンケア時の摩擦などは、肌への刺激になってしまうからのようです。肌に与える刺激の要素としては他に、紫外線やスキンケア製品の誤った使い方などもあるそうです。
また、日比野さんは「このような刺激を受けてしまうと、肌の内部の血管新生が促進されることもあり、シミの原因となるメラニン産生を活性化させる物質が放出されやすい状態になってしまうことが分かっています」とも述べています。では、対策としてはどうすればよいのでしょうか。
日比野さんは、異常な血管新生を防ぐためには「活性酸素を発生させやすい習慣を避ける」こと、「血管内壁をはじめ、血管の健康状態を維持することを目指す対策を行う」ことを勧めています。例えば、次のような方法があるそうです。
■スキンケア
スキンケアでオススメなのは、異常な血管新生を抑えてくれる成分「オトギリ草抽出液」を含む美容液や、抗炎症作用がある松からの抽出エキス「フラバンジェノール」を含む美容液などを使うと効果が期待できるようです。
オトギリ草抽出液を含む美容液には資生堂の「HAKU」、フラバンジェノールを含む美容液にはGLORIEの「GLORIE ホワイトニングセラム」などがあります。
■食事
細胞を正常に作る栄養素の肉・魚・大豆・卵など、良質なタンパク質を十分な量を摂ることに加え、エネルギーの代謝に働くビタミンB2、抗酸化作用のあるビタミンEを含むナッツ、抗酸化成分を多く含むカラフルなフルーツ全般を積極的に摂ることもよいようです。
また、抗酸化作用といえば、高カカオチョコレート。カカオを主原料とし、カカオポリフェノールという抗酸化作用のあるポリフェノールの一種を多く含むといわれます。例えば、明治の「チョコレート効果」シリーズや、森永製菓の「カレ・ド・ショコラ」シリーズなどがあります。
■生活習慣
活性酸素を増やさず、元気な細胞を作るための生活習慣も重要。例えば、ゆっくり湯船に浸かって身体の代謝能力をアップさせる、寝る前にマッサージやストレッチをして身体をリラックスさせる、精神的なストレスを溜めない、十分な睡眠を取ることで肌の修復を助ける成長ホルモンの分泌を活性化させるなどです。
最近では、お風呂で簡単にできる全身代謝アップを目指すエクササイズがトレンドになっていたり、炭酸入浴剤なども市販されていたりするので、これらを使ってみるのもいいかもしれませんね。
シミや肝斑対策を行った後は、これらの対策も合わせて実施し、戻りジミを防ぐ生活を送りたいものですね。