GWが明けて普通の生活に戻りましたが、なんとなくメンタルが不調になる「5月病」を感じていませんか? もし心当たりがあるのなら、食生活を少し意識してみてはいかがでしょうか。
精神科医で市川メンタルクリニック院長の芦澤裕子さんによると、“幸せホルモン”と呼ばれる脳内ホルモンの「セロトニン」が正常に分泌される生活習慣を心掛けることが、心身バランスを整えることにつながるのだとか。
「セロトニンの分泌には、質の高い睡眠を十分確保できているかどうかが非常に重要です。慢性的な睡眠不足や眠りの浅さが心身疲労につながります」(芦澤さん)
そこで、睡眠の質を上げるために欠かせない栄養素を元に、オススメの食品を5種類、芦澤さんに挙げていただきました。
■カツオ、マグロ、サケなどの魚
神経伝達物質を作るタンパク質が豊富な肉や魚は、良質な睡眠に欠かせないといいます。セロトニンの合成に不可欠なビタミンB6が豊富な魚には、カツオ、マグロ、サケなどがあります。
■牛・豚・鶏レバー
牛レバーと豚レバーはビタミンB6、牛レバーと鶏レバーは脳神経の正常な働きを助けてくれるビタミンB12、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料である必須アミノ酸のトリプトファンは豚肉、牛肉に豊富です。ちなみに肉や魚は、ドーパミンを作るのに必須といわれる鉄、体の末端部分の血行量を増やして深部体温を冷やすグリシンも豊富です。
■発芽玄米
主食は発芽玄米がオススメ。気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」があるといわれる、GABAが豊富です。
■豆腐・納豆
トリプトファンが豊富です。
■ユーグレナ
ユーグレナは藻の一種で、セロトニンの分泌を促進して睡眠の質を向上させてくれることが期待できる食品です。59種類もの栄養素を含み、ビタミンB6、ビタミンB12、トリプトファン、鉄、GABA、グリシンなどをすべて含有しています。市販のドリンクや粉末加工品、サプリメントなどで摂取できますよ。
これらの食品を上手に取り入れながらバランスのよい食生活を送り、睡眠の質を高めてメンタルも元気にキープしましょう。