お笑いタレントの明石家さんまが5月15日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)に出演し、新型コロナウイルスのワクチン接種について言及した。
同月現在、厚生労働省は新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、より重症化リスクの高い高齢者を優先して受け付けている。65歳のさんまは高齢者にカテゴライズされるが、「僕は打たないつもり。誰かに回してあげたい。俺は打たないからね」と明言した。
その理由について、「今まで菌にかかったことないから。1回もないんですよ。ここでワクチン打つと、体が変わってしまうんです」と説明。再三にわたって「打たない」ことを宣言すると、「打ちたい人は打って。俺らみたいに『打たない』って心に決めた人の分、余ってんねんから。打ちたい人から打ってええと思う」と語っている。
「デビューから47年が経過した今も国民的スターとして活躍し、テレビ、ラジオ含め多くの冠番組で共演者と接する機会の多いさんま。収録中は常に勢いよく喋り続ける“ミスター飛沫”との異名も持っており、スタッフや関係者からすれば、誰よりもワクチンを接種してほしい人物かもしれません。しかし、さんま自身、『今まで菌にかかったことがない』と語ると同時に、極力、薬や医療に頼らない人生を送ってきたことは有名です。
元妻で女優・大竹しのぶの連れ子だった二千翔さんが幼少期に喘息で苦しみ、何度も病院へ通いながら薬を飲んだものの、発作は全く治らず。ある日、心配したさんまは『薬なんか飲んだら身体が弱くなるだけや! 俺が治したる!』と周囲の反対を押し切って、一晩中、二千翔さんの手を握り締め、気功で念を送り続けたといいます。すると、翌日以降、二千翔さんは一度も発作を出すことなく、喘息はなぜか完治。医療がどうすることもできなかった二千翔さんの病をピタリと解決し、これをキッカケにさんまと二千翔さんの絆も深まったようです。
ワクチン接種によって体の変化を嫌がるのは、これまでの自他含めた体調のトラブルを医療以外の力で乗り切ってきたというさんまの強い自負が背景にあるのかもしれません」(テレビ誌ライター)
とはいえ、多くの人が接種を熱望するワクチンだけに「打ちたい人に回してあげて」とのメッセージを発したさんまには「ワクチンは強制ではなく、任意なので、さんまさんが打ちたくないなら、打たなくていいと思います」「さんまさんは自分の命に対して最善だと思うことをしてるだけ」「副作用もあるので、打たないという選択もありです」との声が寄せられた。
ワクチン接種の有無はさて置き、昨年には惜しまれつつこの世を去った志村けんさんのケースもあったため、さんまにはくれぐれも日頃のコロナ対策を徹底してほしいところである。
(木村慎吾)