4月3日に心不全で亡くなった田村正和さんを偲ぶドラマの再放送がたびたび放送されている。特に多くの人々から親しまれていた「古畑任三郎シリーズ」(フジテレビ系)は、5月20日、21日にはイチローが犯人役を演じた「フェアな殺人者」前後編を夕方の「再放送ドラマ枠」で放送。5月21日には夜8時から追悼特別番組と銘打って「古畑任三郎シリーズ」の最終作である松嶋菜々子が1人2役で犯人を演じる「ラスト・ダンス」を放送。どちらの作品も2006年1月に「新春ドラマスペシャル」として放送された「古畑任三郎ファイナル」シリーズの作品のため、キャスト陣が豪華でストーリー展開も巧み。田村さんを追悼するのにふさわしい作品だったと言えるだろう。
しかし、ネット上では「田村さんの貴重な姿を見ることができる作品」として「古畑任三郎シリーズ」の第1シーズン、1994年4月27日放送の「警部補 古畑任三郎」第3話「笑える死体」の再放送を要望する声があがっているようだ。
「古手川祐子演じる精神科医が犯人のエピソードで、古畑が頭からストッキングをかぶり、変顔を見せてから喫煙するという貴重なシーンがあるため、ドラマファンの間では『語り草』になっているのです。しかし「正当防衛か否か」を描いたこのエピソードは、先に再放送された「フェアな殺人者」「ラスト・ダンス」のようなストーリー展開にドラマティックな華やかさが乏しいため、ネット上では『再放送は難しいだろう』と落胆する声もあがっています」(芸能ライター)
深夜帯でもいいから「古畑任三郎シリーズ」の再放送を要望する声も数多くあがっており、フジテレビがどのように判断するか期待したい。