女優・加賀まりこ主演映画「梅切らぬバカ」が、6月11日に開幕する「第24回上海国際映画祭」のアジア新人部門作品賞にノミネートされ、現地で初上映されることがわかった。
今作は、元横綱・北の富士勝昭氏の甥にあたる和島香太郎監督のオリジナル脚本。物語は、古民家で占い業を営む老いた母親・珠子(加賀)とアラフィフになる自閉症の息子・忠男(塚地武雅・ドランクドラゴン)が地域のコミュニティを通じて自立の道を模索する姿を描いている。一方、障がい者に対する地域の偏見など、社会が抱える問題提起もしている。
加賀は今回の役について「障がいがある子供の親の方は、人に優しく責任感が強い。その部分を大事にして演じました」と振り返り、塚地については「息子役の塚地さんは前からファンでしたが、共演してみてますます好きになりました」と称賛した。
一方の塚地は「優しく頼りになる本当に母のような存在」とし「お芝居に対する姿勢、取り組み方を今回たくさん学ばせてもらいました」と感謝の意を表した。
この報にネット民からは「加賀さんは、いつまでもチャーミングでステキな女優さん。塚っちゃんもいい演技をしますし、ぜひ観てみたい」「絶対無二の本物の日本のスターの1人。そんな加賀さんの主演作が観られるなんてこんな嬉しいことはない!」など、公開が待ち遠しいようだ。
「これまでは、小悪魔的でカッコイイ女性を多く演じてきた加賀ですが、このような役を引き受けるとは意外でした。77歳で新たな役に挑戦する姿勢が素晴らしいですね」(女性誌記者)
日本での公開はまだ決まっていないが、1日も早い公開を期待したい。