2ちゃんねる開設者のひろゆき氏が6月6日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、東京都の小池百合子知事が掲げる「8時だヨ! 全員かえろう」キャンペーンに物申した。
番組では、小池知事が4日の定例会見で公表した人流抑制対策の一環である同キャンペーンについて特集。平日夜間の人出を減らすべく、小池知事は「職場からかえる、お店からかえる、寄り道せずかえる、ウチで気分をかえる。“かえる”シリーズになっています」とその意図を説明し、「8時だよ、みんな帰ろうと。働き方の意識も変えていただきたい」としていた。
この「8時だヨ! 全員かえろう」キャンペーンについては、ネット上でも「もう小池さんの言葉遊びは飽きた。行き当たりばったりの対応も飽きた」といった苦言が集中。番組で意見を求められたひろゆき氏もこの施策には懐疑的で、「電車の本数を減らすことをして、その結果、電車が混雑したわけじゃないですか。8時に帰ろうと言ったら、また電車が混むじゃないですか。何の学習もしていないんですけど」と問題点を指摘したのだ。
「小池知事は5月、一時的に電車の便数を減らしたことで、逆に各便の乗車率を上げてしまったとして、利用者から猛批判を受けた経緯があります。今回の“8時に帰ろう”についても、企業に呼びかけた朝の時差出勤と矛盾するものではないかとするツッコミが多く、ネットには『みんなが20時に帰ったら、20時前の電車が密になるのは小学生でもわかると思うのですが』『小池氏の対策は実効性がない』『ウケの良さそうな言葉を思いつくのは上手いが、その中身や予想される影響を考えるのは苦手。それが小池知事』との反応が続出。一方、ひろゆき氏の指摘に対しては『言う通りです』『至極ごもっともな御指摘だ』などとする声が見受けられました」(テレビ誌ライター)
なお、一連の小池知事の迷走を機に、ネット上ではそもそも飲食店などの時短営業についての効果を疑問視する声も散見。時間を制限するのではなく、入店する人数の制限を施したほうが感染対策に効果があり、飲食業界の経済的なダメージも抑制できるとする意見が多く上がっている。小池知事の耳にはそうした都民の声がどこまで届いているのか。長期戦となりそうなコロナ禍に打ち勝つべく、引き続き、何が最も効果的な対策かを模索していく必要がありそうだ。
(木村慎吾)