タレントの武井壮が6月10日放送の「やすとものいたって真剣です」(ABC)に出演。幼少期の壮絶な家庭環境などを振り返った。
タレントのDJ KOOとともに、成り上がりで成功を収めた勉強家としてトークゲストに招かれた武井。小学生の頃に両親が離婚すると、母親に続き、父親も家を出てしまい、姿を消したと告白。小学生ながら兄との二人暮らしを強いられてしまったのだという。
武井は、生活のためにお金がどうしても必要だったと当時を振り返るものの、「小学生なので、どこも雇ってもらえないし、自分で開発したアルバイトをやってました」と回顧。近所の大きな家やお店を一軒一軒訪問し、「毎日ゴミを外に出してくれたら、僕が全部捨てておくので、1カ月に500円だけください」と交渉。その結果、150軒ほどと“ゴミ出し契約”を締結することに成功し、7万5000円ほど稼いでいたと明かした。
また、「何軒かのゴミを抱えて、ゴミ捨て場に走って、また次の家にっていうのを繰り返していたら、足腰も鍛えられました」とし、自身が考案したアルバイトによって現在の「百獣の王」キャラクターのベースが養われていたという。
さらに、通っていた中高一貫校の私立校が“成績1位の者は学費免除”としていることを知ると、ひたすら勉強に励み、「6年間、1回も学費を払っていない」と説明。努力を積み重ね、貧困を乗り越えた結果として、現在の活躍があるようだ。
「壮絶な幼少期を過ごしながら、現在は室内にビリヤード台を設置するほどの超高級タワーマンションに暮らす武井。2018年11月に出演した『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、自らの最高月収を『4000~5000万円』とあっさり告白し、視聴者を驚かせていました。そうした成り上がり人生が独自のゴミ出しバイトからスタートしたことが明かされると、その着眼点や前向きな姿勢に対し、『この人の努力はすごい』『ゴミ出し代行バイトで稼いでたって、発想がすごい』『大した男だよ、立派』『子供の時からロジカルな思考ができていたんだな』『アイデアが素晴らしい!』『小学生ながらTheサバイバーだよ』との称賛が続出。兄弟でネグレクトの被害に遭う壮絶な環境下にありながら、小学生でも働けるオリジナルのバイトを考案する処世術には驚かされました」(テレビ誌ライター)
コロナ禍では、売り上げダウンに悩まされる飲食店をSNSでPRし、10万円を寄付するという応援企画を実施している武井。周囲に助けられてきたとの思いが、現在の献身的な活動のキッカケになっているのかもしれない。
(木村慎吾)