タレントの和田アキ子が7月4日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)に出演し、過労による静養から復帰を果たした東京都の小池百合子知事について「病名とかなかったんですね」とコメントした。
小池知事は過度の疲労を理由に6月22日から静養し、公務は多羅尾光睦副知事が務めていたが、7月2日、10日ぶりに登庁。会見では「引き続き都庁の職員らと山積する課題に取り組んでいく。どこかでバタっと倒れているかもしれない。それも本望だと思ってやり抜いていきたい」と語っていた。
この発言に関して、和田は「それはちょっとどういう意味かわかりませんけど」と切り出し、「ほんとに疲労で10日間も、結構大変。菅(義偉首相)さんも小池さんもお忙しいと思いますけども。過労にしては‥‥なんか、病名とかはなかったんですね」とコメント。続けて、「バタッと倒れてるかもしれない病気だったらえらいことですよ、過労でも」と心配してみせた。
「小池知事の静養をめぐっては、国民の多くから心配の声が届く中、元東京都知事の舛添要一氏は『過労くらいで1週間も戦の時に休むのは政治家失格』などと苦言。コロナ禍での休養を『私には理解不能』などと斬り捨てました。また、東京五輪の開催に強く反対の姿勢を示してきた和田も、これまで事あるごとに小池知事の政策や発言に物申してきた過去があり、6月12日には五輪のパブリックビューイング(PV)問題についても厳しく批判。世論の反論を受け、PV会場をワクチン接種会場にすることを決めた知事に対し、『小池さん、わかりますか? PVを夜にやろうと思ってたところに接種会場をやって、夏にこの日差し。天井もないのに、あんたどうすんのよ。一都民として、あんたって言わせてもらうけど』と叱責しました。
こうした経緯があることから、今回の静養に対する『過労にしては、病名はなかったんですね』発言についても、ネットでは『相当な嫌味に聞こえますけど。かなり性格を疑う言葉を発する人ですね』『“過労”が診断名だと思いますが。過労を軽んじると、末端の労働者が迷惑する』『病名が付く病気なんて、本当にごく一部です。そして過労が原因で引き起こす病気もたくさんあります』『人の痛みがわからない寂しい人なんだね』との反応が続出してしまう結果になりました」(芸能ライター)
芸歴53年を誇り、常に芸能界のトップとして、ハードスケジュールの中で走り続けてきた和田だけに、過労だけで仕事を休むことに対する理解は一般人よりも低いのかもしれない。
(木村慎吾)